セッション情報 ワークショップ3

B型肝炎ウイルスの再活性化の現状と対策

タイトル W3 司会の言葉:

司会の言葉

演者  
共同演者
抄録  HBV非活動性キャリアからの再活性化対策として核酸アナログの予防投与が行われている.一方,既往感染者からの再活性化はde novo B型肝炎とも呼ばれ,劇症化しやすく死亡率も高いが,その対策として血中HBV-DNAのモニタリングを骨子としてガイドラインが2009年に発表された.しかし,急性肝不全の全国調査では,2010年になっても多数のde novo B型劇症肝炎が発生しており,非活動性キャリアからの発症例も減少していない.再活性化に関する啓発活動は未だ十分とは言えない状況である.また,再活性化の頻度が薬物の種類や治療法によって異なることが判明し,モニタリングの間隔などに関して,ガイドラインを個別化して運用することが求められている.更に,再活性化に関連するウイルス因子の検討も必要である.本ワークショップでは,これら再活性化に関わる諸問題を討議し,医療経済的観点からも有用なガイドラインに見直すことを目指したい.
索引用語