セッション情報 |
ワークショップ6
未分化型早期胃癌の診断とESDの適応
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タイトル |
W6-12:治療成績と長期予後からみた未分化型早期胃癌に対するESDの妥当性
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演者 |
東山 真(広島大学病院内視鏡診療科) |
共同演者 |
岡 志郎(広島大学病院内視鏡診療科), 茶山 一彰(広島大学病院消化器・代謝内科) |
抄録 |
【目的】当科にてESDを施行した未分化型早期胃癌の治療成績と長期予後解析から未分化型早期胃癌に対するESDの妥当性について検討する.【対象と方法】(検討1)2005年1月から2012年7月までに当科にて2cm以下,UL(-),cMと診断しESDを施行した未分化型早期胃癌75例75病変(男性43例,女性32例,平均年齢60.0歳,平均腫瘍径16.7mm,pM63例,pSM12例)を対象とし,一括切除率,完全一括摘除率,治癒切除率,後出血率,穿孔率を検討した.(検討2)内視鏡治療後5年以上経過の追えた未分化型早期胃癌84例84病変(含むEMR24例.平均観察期間107ヶ月)を,適応拡大治癒切除群(A群:52例),非治癒切除群(B群:追加手術あり13例,なし19例)別に,臨床経過を検討した.【結果】(検討1)一括切除率は97%(73/75),完全一括摘除率は92%(69/75),治癒切除率は73%(55/75)であった.後出血率は5%(4/75)で,全例内視鏡的に止血した.輸血を1例に施行した.穿孔率は3%(2/75)で,全例保存的治療にて軽快した.なお,非治癒切除20例の内訳(重複あり)は,SM癌12例(60%),腫瘍径>20mm 5例(25%),水平断端陽性4例(20%),UL(+)4例(20%),垂直断端陽性3例(15%),脈管侵襲陽性2例(7%)であった.(検討2)A群:追加手術4例に局所遺残およびリンパ節転移を認めなかった.経過観察48例に再発を認めなかった.B群:経過観察例のうち原病死を3例(16%),局所SM再発を1例(5%)に認めが,全例SM深部浸潤癌症例であった.【まとめ】2cm以下,UL(-),pMの未分化型胃癌に対するESDは,完全摘除生検(excisional biopsy)法として有用であり,胃癌治療ガイドラインの適応拡大基準は妥当と考えられた.(共同研究者 田中信治,佐野村洋次,沼田紀史) |
索引用語 |
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