セッション情報 ワークショップ7

大腸腫瘍に対するESDの課題と今後の展開

タイトル W7 司会の言葉:

司会の言葉

演者  
共同演者
抄録  これまで大腸ESDは先進医療として行われてきたが,2012年4月から保険収載された.今後一般化することが期待されるが,食道や胃と比べて大腸ESDは難易度の高い手技であり技術的な精度管理が必要である.実際の保険適応は『最大径が2cmから5cmの早期癌又は腺腫』となったが,腺腫を適応とされた事への問題点が指摘されている.安全かつ効率的な治療のためには,臨床病理学的観点からみた適応の是非,安全性,簡便性,経済性,術者の技量などをすべて考慮した治療法選択が重要である.本セッションでは,真の大腸ESDの適応を議論するとともに,保険収載前後の各施設におけるESD選択の基準に基づくESDとEMRの治療成績(完全一括摘除率・偶発症・遺残再発など)を,局在・腫瘍径・肉眼型・組織型などとの関連を含めて提示いただき,現時点での大腸腫瘍に対するESDとEMRの住み分けとESDの将来展望について議論したい.
索引用語