セッション情報 |
ワークショップ7
大腸腫瘍に対するESDの課題と今後の展開
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タイトル |
W7-8:腫瘍径5cm以上の病変に対する大腸ESDの治療成績とその時代的変遷
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演者 |
中島 健(国立がん研究センター中央病院内視鏡科) |
共同演者 |
坂本 琢(国立がん研究センター中央病院内視鏡科), 斎藤 豊(国立がん研究センター中央病院内視鏡科) |
抄録 |
【目的】先進医療大腸ESDは2012年4月から保険収載されたが,適応は「最大径が2cmから5cmの早期癌又は腺腫」となっている.腫瘍径5cm以上の大腸ESDの成績を検討する.【方法】2012年8月までの当院大腸ESDについて,腫瘍径2cm以上5cm未満(A群)と5cm以上(B群)に分け,年代ごとの,両群の一括切除率,穿孔率,後出血率,施行時間,非治癒切除率を比較検討した.【結果】2cm以上の病変対するESDは計803症例施行されA群,B群の症例数はそれぞれ627(78%),176(22%)であった.A群の一括切除率,穿孔率,後出血率は,90%,2%,1%で,B群は86%,5%,5%であった.A群,B群の施行時間は,84±48分および171±90分(P<0.01),非治癒切除率は11%および19%(P<0.01)であった.両群とも平均施行時間と非治癒切除率は減少傾向であったが,B群ではそれぞれ約3時間,約20%と高値であった.【結論】腫瘍径5cm以上の大腸ESDの治療成績も改善傾向にあるが,依然として平均施行時間は長く,合併症率も高い.結果として非治癒切除率も高いため,より熟練した術者・施設での実施が望ましいと考える. |
索引用語 |
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