セッション情報 プレナリー セッション

タイトル PL-008:

急性上部消化管GVHD症例の臨床病理学的検討

演者 野村 浩介(虎の門病院消化器内科)
共同演者 飯塚 敏郎(虎の門病院消化器内科), 梶 大介(虎の門病院血液内科), 山本 久史(虎の門病院血液内科), 大田 泰徳(虎の門病院病理部), 山田 晃弘(虎の門病院消化器内科), 古畑 司(虎の門病院消化器内科), 山下 聡(虎の門病院消化器内科), 土門 薫(虎の門病院消化器内科), 菊池 大輔(虎の門病院消化器内科), 中村 仁紀(虎の門病院消化器内科), 松井 啓(虎の門病院消化器内科), 三谷 年史(虎の門病院消化器内科), 小川 修(虎の門病院消化器内科), 布袋屋 修(虎の門病院消化器内科), 貝瀬 満(虎の門病院消化器内科)
抄録 【目的】移植後100日以内に起こる急性GVHD(移植片対宿主病)は移植後患者の予後を左右する重大な因子の一つである.消化管に発生するGVHDのうち,上部消化管での報告は少ない.今回,われわれは上部消化管に発生したGVHDの頻度や診断の精度などに関して,Retrospectiveに検討を行った.【方法】2005年1月から2012年6月までの間で,当院にて同種造血幹細胞移植が行われた868例を対象とした.急性消化管GVHDが疑われた症例は377例あり,その中で上部消化管症状を有し,内視鏡検査が施行された134例(149件)に対して,内視鏡所見とその組織学的診断に対して検討を行った.【結果】平均年齢は50.2歳(19-74歳),男性79例,女性55例.組織学的にGVHDの診断に至った症例は73例で,全移植例の8.4%,疑診例134例中の54.4%であった.内視鏡所見としては,胃では,亀甲状など粘膜変化が53.4%,びらん51.4%,発赤斑47.2%,線状発赤25.0%で,十二指腸では,異常所見なしが68.1%,発赤29.1%,びらん11.1%であった.各所見のGVHDである精度は,胃の発赤斑が75.5%,粘膜変化75.0%,びらん67.2%で,十二指腸の異常所見なしが66.7%,発赤56.6%,びらん53.3%であった.【結論】上部消化管GVHDでは,胃においては,発赤斑や亀甲状などの粘膜変化が多く認められる所見であった.一方で,十二指腸では,正常粘膜の生検における診断率も比較的高かった.
索引用語