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肝硬変

タイトル PL-013:

VP3以上の門脈腫瘍塞栓を伴った進行肝細胞癌患者の食道胃静脈瘤破裂に対する内視鏡的緊急止血術の検討

演者 児玉 眞由美(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター)
共同演者 宇都 浩文(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 平峯 靖也(鹿児島厚生連病院肝臓内科), 堀 剛(鹿児島逓信病院肝臓内科), 今村 也寸志(鹿児島厚生連病院肝臓内科), 村山 貴信(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 岩満 章浩(丸山クリニック), 坂元 秀壮(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 稲田 由紀子(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 高橋 将史(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 和田 俊介(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 村田 光宏(宮崎医療センター病院消化器・肝臓病センター), 熊谷 公太郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 佐々木 文郷(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 白土 明美(宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学), 坪内 直子(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 井戸 章雄(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 【目的】VP3以上の門脈腫瘍塞栓(PVTT)を伴った肝癌合併肝硬変において,食道胃静脈瘤(EGV)の治療方針は十分確立されておらず,EGV破裂時の内視鏡的緊急止血術(EEH)についても確立された治療方針がない.今回我々はVP3以上のPVTTを伴った末期肝細胞癌患者に対するEEHの是非を明らかにするために検討を行った.【方法】2004年8月から2010年10月の間に宮崎医療センター病院および鹿児島厚生連病院に入院した肝細胞癌患者1501例のうち,VP3以上のPVTTが確認された115例を対象として,EGV破裂の有無により,破裂群,非破裂群の2群に分けて検討を行った.さらに破裂群を,EEHを行った群(EEH群)と行わなかった群(no EEH群)に分けて検討した.【成績】EGV破裂群(n=33)と非破裂群(n=82)の両群間で性別,PVTTの程度,肝癌の原因,ALTに有意差はなかったが,年齢,血小板,Alb,PT(%)はEGV破裂群が有意に低値であり,腹水量は有意に多かった.また,平均生存期間はEGV破裂群で有意に短く,消化管出血死も有意に高率であった.EGVの破裂部位は胃噴門部静脈瘤が48.5%と最も多く,選択された治療法はEVLが53.8%と最多であった.EEH群(n=26)とno EEH群(n=7)の患者背景,EGVの累積再出血率,累積生存率に有意差はなかったが,2週間生存率はEEH群が有意に高かった.【結論】我々の検討では,VP3以上のPVTTを伴った肝細胞癌患者のEGV破裂に対するEEHは長期的な予後には影響しなかったが,EGVの再出血率を増やすことなく短期的な予後を改善する点で有用であると考えられた.
索引用語