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肝硬変

タイトル PL-015:

慢性肝疾患進展度および食道静脈瘤診断における脾硬度診断の有用性

演者 田中 弘教(兵庫医科大学肝胆膵科)
共同演者 飯島 尋子(兵庫医科大学肝胆膵科), 吉田 昌弘(兵庫医科大学超音波センター), 西村 純子(兵庫医科大学超音波センター), 楊 和典(兵庫医科大学肝胆膵科), 石井 昭生(兵庫医科大学肝胆膵科), 高嶋 智之(兵庫医科大学肝胆膵科), 坂井 良行(兵庫医科大学肝胆膵科), 会澤 信弘(兵庫医科大学肝胆膵科), 岩田 一也(兵庫医科大学肝胆膵科), 池田 直人(兵庫医科大学肝胆膵科), 岩田 恵典(兵庫医科大学肝胆膵科), 榎本 平之(兵庫医科大学肝胆膵科), 斉藤 正紀(兵庫医科大学肝胆膵科), 今西 宏安(兵庫医科大学肝胆膵科), 廣田 誠一(兵庫医科大学病院病理部), 西口 修平(兵庫医科大学肝胆膵科)
抄録 【目的】Virtual Touch Tissue Quantification(VTTQ)では脾硬度測定も容易である.今回VTTQによる脾硬度測定の肝線維化および食道静脈瘤診断における意義を検討した.【対象】2010年12月から2012年3月に脾臓および肝臓のVTTQを同時に施行した慢性肝疾患患者334例,正常ボランティア36例の計370例を対象とした.このうち1年以内に肝生検を施行した261例(F0,46例;F1,87例;F2,43例;F3,42例;F4,43例)は肝線維化(F)ステージと,また上部内視鏡検査を施行した138例(Form0,75例;Form1,44例;Form2,18例;Form3,1例)は食道静脈瘤(EV)の形態(Form)との検討を行った.【方法】ACUSON S2000を使用し,脾臓と肝臓のせん断弾性波速度(Vs値;m/s)を求め,この脾Vs値と肝Vs値にSpleen index等を加えた臨床パラメータと,FステージおよびEV形態との関連を検討した.【結果】Fステージ別脾Vs値はF0,2.32;F1,2.37;F2,2.49;F3,2.56;F4,3.26であり,F0~3とF4に有意差を認めた(p<0.001).肝硬変診断能を曲線下面積(AUROC)で検討したところ脾Vs値0.927,肝Vs値0.905,ヒアルロン酸0.866,血小板数0.808,SI 0.772と,特に脾Vs値,肝Vs値,ヒアルロン酸が良好であった.EVのForm別脾Vs値はForm0,2.45;Form1,3.11;Form2,3.54;Form3,4.46であり,Form0と1,Form1と2に有意差を認めた(p<0.001).EV存在診断能(Form1以上)をAUROCで検討すると,脾Vs値0.886,肝Vs値0.868,ヒアルロン酸0.866,血小板数0.855,SI 0.816と脾Vs値が最も良好であった.治療適応となるForm2以上の診断能では0.850以上の診断能を示したのは脾Vs値の0.887のみであり,EV治療適応にうちても良好な診断能であった.【結語】VTTQによる脾Vs値は肝線維化診断や食道静脈瘤診断に有用である.
索引用語