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膵臓

タイトル PL-056:

EUS-elastographyによる早期慢性膵炎EUS所見の観察―True or Fake―

演者 阿部 洋子(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座)
共同演者 入澤 篤志(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座), 渋川 悟朗(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座), 二階堂 暁子(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座), 山部 茜子(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座)
抄録 【目的】早期慢性膵炎(CP)のEUS所見のうち,線維化を示すとされる点状・索状・膵管辺縁高エコー(HF・HS・HEDM),分葉エコー(Lob)は,その有意性に曖昧な部分がある.我々はElastography(EG)を用いて各EUS所見の意義を報告してきた.今回は,本法の妥当性について実験を行い,その上で臨床でのEUS所見の有意性を検討した.【方法】EUS-EGでは,大動脈の拍動圧によるROI内の膵実質収縮の硬軟を振動子で測定できる.線維化により拍動圧が減弱されると線維化を示す高エコーより振動子側の膵実質は圧縮し難くなり青で表示される.1)ブタ摘出肝臓を用い,その中に綿糸,綿糸で作成した径3mmの筒等を埋没させ,EUSの振動子で圧を加えながらこれら構造物によるEG色調変化を観察した.2)EUS-EGで2項目以上の早期CP所見が得られた16例を対象に,HF,HS,HEDM,Lobの所見数を数え各所見がもたらす色調変化を観察した.【結果】1)肝内に留置した綿糸構造物の振動子対側は,表面からの圧負荷により青色に観察された.EUS-EGでの色調変化の妥当性が示された.2)振動子側が青で観察されたHFは63個中26(41.3%),HSは82個中47(57.3%),HEDMは14個中7(50%)であった.また,Lob内腔が青で表示されたものは7個中7(100%)であった.また,早期CP/CP疑いの6症例においては,振動子側が青で観察されたHFは24個中9(37.5%),HSは32個中17(53.1%),HEDMは6個中3(50%),Lob内腔が青で表示されたものは4個中4(100%)であった.【結論】Bモードで膵実質内に観察される高エコー所見のうち,LobはCP所見として有意性が高いと考えられた.一方,HF・HS・HEDMには線維化以外の要因が混在している可能性が示唆された.
索引用語