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大腸 感染・他

タイトル PL-069:

過敏性腸症候群における脳腸ペプチドの遺伝子多型の解析

演者 鳥谷 洋右(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野)
共同演者 千葉 俊美(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 菅井 有(岩手医科大学病理学講座分子診断病理学分野), 亀井 將人(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 安部 圭之輔(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 小豆嶋 立頼(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 松田 望(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 水谷 友美(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 赤坂 理三郎(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 佐藤 邦彦(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 小坂 崇(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 春日井 聡(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 柴田 將(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 安孫子 幸人(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 小穴 修平(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 廣田 茂(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 遠藤 昌樹(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 鈴木 一幸(岩手医科大学内科学講座消化器・肝臓内科分野), 幅野 渉(岩手医科大学薬学部薬物代謝動態学講座)
抄録 【背景】我々はCholinergic receptor muscarinic 3およびβ3-adrenoceptor遺伝子多型とIBS(irritable bowel syndrome)との関係の報告をしている(Hepato-Gastroenterol 2011;58:1474).一方で,脳腸ペプチドのcarcitonin gene related peptide(CGRP),内臓知覚と関係があるtransient receptor potential vanilloid-1(TRPV1),胃の運動機能に影響していると考えられているTranscription factor 7-like 2(TCF7L2)と消化管機能異常との相関については明らかにされていない.【目的】CGRP,TRPV1およびTCF7L2遺伝子多型とIBSおよびIBSの病型との関係について検討する.【対象】ROME III基準を満たすIBS患者108例(男性53例,女性55例,平均59.2歳)と,コントロール群として,便通異常のない健常人61例(男性31例,女性30例,平均63.3歳)を対象とした.【方法】対象から採取した末梢血液中のDNAを抽出,精製し,各遺伝子部位をPCR-RFLPにより特異的に増幅し,制限酵素により切断してそのパターンよりgenotypeを決定した.各遺伝子多型とIBS患者との関係を,年齢,性別,罹病期間,IBSの病型(下痢型,便秘型,非下痢非便秘型)について,統計学的に解析した.【結果】CGRP遺伝子多型,TCF7L2遺伝子多型:IBS群とコントロール群,IBSの病型,性別,年齢,罹病期間で有意差は認められなかった.TRPV1遺伝子多型:IBS群とコントロール群,IBSの病型,性別,罹病期間では有意差は認められなかったが,IBSの65歳未満群と65歳以上群でC/C型G/C型において有意差を認めた(P<0.05).【結論】TRPV1遺伝子多型のうちC/C,G/CはIBS患者の年齢に関連している可能性が示唆された.
索引用語