セッション情報 | 口演胃 診断 |
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タイトル | O-015:16列と64列MDCTの仮想化内視鏡による胃癌診断能の比較 |
演者 | 古川 和宏(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学) |
共同演者 | 宮原 良二(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 舩坂 好平(名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部), 水谷 太郎(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 鶴留 一誠(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 山本 富美子(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 松崎 一平(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 横山 敬史(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 大野 栄三郎(名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部), 中村 正直(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 川嶋 啓揮(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 伊藤 彰浩(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 大宮 直木(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 廣岡 芳樹(名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部), 渡辺 修(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 前田 修(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 安藤 貴文(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学), 森 健策(名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室), 後藤 秀実(名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学) |
抄録 | 【目的】MDCTは薄いスライス厚で高速な撮影が可能なため,高精細な画像を得ることが可能となった.また,近年検出器の多列化が進み,三次元再構築して作成される仮想化内視鏡像の解像度も向上している.今回我々は,16列(スライス厚1.0mm)と64列(スライス厚0.5mm)MDCTで撮影された画像を元に仮想化内視鏡を作成し,胃癌診断能の比較を行った.【方法】2005年1月から2011年3月までに,名古屋大学医学部附属病院で術前病期診断のためにdynamic MDCTを撮影した,胃癌204症例216病変を対象とした.うち2006年5月までは16列で(男性25名,女性5名,平均年齢67.8歳),それ以降は64列で撮影を行った(男性133名,女性41名,平均年齢66.0歳).仮想化内視鏡は名古屋大学大学院情報科学研究科で開発されたソフトウェア(NewVES)を用いて作成した.検討項目は1)病変描出率と2)深達度診断の正診率とした.【結果】1)16列の全体の描出率は64.7%(22/34)であった.肉眼型別では表在型と進行型でそれぞれ55.6%(15/27),100%(7/7),深達度別ではT1a,T1b,T2以深でそれぞれ42.9%(6/14),69.2%(9/13),100%(7/7)であった.64列の全体の描出率は71.4%(130/182)であった.肉眼型別では表在型と進行型でそれぞれ50.9%(54/106),100%(76/76),深達度別ではT1a,T1b,T2以深でそれぞれ43.5%(30/69),73.8%(31/42),97.2%(69/72)であった.16列と64列MDCTの仮想化内視鏡の描出率は,肉眼型,深達度ともに有意差は認めなかった.2)深達度診断の正診率は,16列で73.5%(25/34),64列で76.4%(139/182)であり,有意差は認めなかった.【結論】16列と64列ではスライス厚に違いはあるものの,胃癌診断能については差を認めなかった. |
索引用語 |