セッション情報 |
口演
C型肝炎3
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タイトル |
O-069:C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン・テラプレビル三剤併用療法の検討~テラプレビルの容量が治療効果に与える影響について~
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演者 |
妹尾 知典(香川県立中央病院肝臓内科) |
共同演者 |
馬場 伸介(香川県立中央病院肝臓内科), 永野 拓也(香川県立中央病院肝臓内科), 高口 浩一(香川県立中央病院肝臓内科), 池田 房雄(岡山大学大学院消化器肝臓内科), 山本 和秀(岡山大学大学院消化器肝臓内科) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン・テラプレビル療法(PEG-IFNα2b+RIB+TRV療法)が行われているが副作用もあり治療完遂が困難な症例が多数認められる.今回我々はテラプレビルを減量投与した場合の治療効果について検討したので報告する.【方法】2012年1月から2012年9月までに当院にて,C型慢性肝炎と診断されPEG-IFNα2b+RIB+TRV療法を施行したGenotype1高ウイルス症例の25例(男性15例,女性10例,平均年齢59.5±8.49歳,平均体重64.6±14.5kg)を対象とした.投与開始前HCVRNA量は平均6.3LogIU/ml(5.3~7.1),前治療歴なしは6例,ありは19例で,その結果はTR13例,NR6例.IL28BはMajor:18例,Minor:7例,core70は野生型15例,変異型9例であった.投与スケジュールはPEG-IFNα2bは体重によって80-150μを1週間に一回投与し,リバビリンは体重別の投与量および減量した量で投与,その後の血液検査の結果によって随時減量ないし増量し投与した.テラプレビルは体重60kg未満,年齢65歳以上,Hb13g/dl未満の三項目のうち一つでも満たせば1500mg分2で,それ以外は2250mg分3で投与した.【成績】テラプレビル2250mg投与群と1500mg投与群ではHCVRNAの推移に大きな差は認めなかった.また2250mg投与群の方がHbの低下量が多く,クレアチニン・尿酸の上昇の幅が大きかった.IL28B別ではHCV-RNAの推移にあまり差はなかったが,IL28B Minorでcore70変異では休薬後HCV-RNAの再燃する症例が見られた.【結論】テラプレビル1500mg投与は2250mg投与と比較してHCVRNA推移の差はなく,副作用の程度がやや軽く,有効な治療手段と考えられた. |
索引用語 |
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