セッション情報 | 口演C型肝炎3 |
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タイトル | O-070:当院のC型慢性肝炎3剤併用療法におけるTelaprevir減量投与の有用性について |
演者 | 関 耕次郎(大阪府済生会吹田病院消化器内科) |
共同演者 | 島 俊英(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 旭爪 幸恵(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 西脇 聖剛(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 堀元 隆二(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 大矢 寛久(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 加藤 隆介(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 天野 一郎(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 千藤 麗(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 天方 義郎(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 松本 淳子(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 田中 いずみ(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 澤井 直樹(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 水野 智恵美(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 水野 雅之(大阪府済生会吹田病院消化器内科), 岡上 武(大阪府済生会吹田病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】2011年12月にTelaprevir(TVR)が承認され,Peginterferon,Ribavirin,TVRの3剤併用療法が臨床の場で行えるようになった.国内第3相試験では73%のSVR率という高い治療効果を認めた一方,重篤な皮疹や貧血などの副作用が問題となった.そこで我々はTVRの減量開始の有用性を検討した.【方法】当院にて2012年1月から6月までの間に,3剤併用療法を開始した1型高ウイルス量のC型慢性肝炎24症例について,TVR1500mg開始群(減量群)12例(男/女:3/9)とTVR2250mg開始群(通常量群)12例(男/女:6/6)に分け,副作用と4週での陰性化(RVR)率の比較検討を行った.【結果】腎機能障害はTVRの通常量群で12例中11例,減量群で12例中6例に認め,通常量群で高頻度となる傾向があった.また通常量群では,12例中8例が2週までに腎機能障害や皮疹などの副作用でTVRの減量あるいは中止となり,8週までにTVRを減量せずに治療継続できたのは1例のみであった.副作用による中止例は,通常量群で2例,減量群で1例であった.RVR率は,減量群で83%,通常量群で66%であり,有意差は認めなかった.またRVR率は,前治療無効例でも83%と良好な結果であった.3例の中止例を除いて全例で8週までにウイルスの陰性化が確認できた.【結論】RVRに関しては減量群と通常量群で差を認めず,減量群では副作用が少ない傾向があるため,TVRは減量開始が望ましいと考える.今後はSVR率を含めた多数例での検討が必要である. |
索引用語 |