セッション情報 口演

大腸 IBD 4

タイトル O-142:

直腸型潰瘍性大腸炎と遺伝子多型との関連

演者 小坂 俊仁(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科)
共同演者 芳野 純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 乾 和郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 若林 貴夫(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 小林 隆(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 三好 広尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 友松 雄一郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 山本 智支(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 松浦 弘尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 成田 賢生(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 鳥井 淑敬(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 森 智子(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 細川 千佳生(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 黒川 雄太(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 安江 祐二(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院内科), 林 繁和(八千代病院健診センター), 白石 泰三(三重大学医学研究科腫瘍病態解明学講座), 山本 隆行(四日市社会保険病院IBDセンター), 渡邉 昌俊(横浜国立大学工学研究院)
抄録 【目的】今回,直腸炎型潰瘍性大腸炎患者の病態を解明するため,炎症・酸化ストレスと関連する遺伝子多型と直腸炎型潰瘍性大腸炎との関連を検討した.【方法】2004年4月から2012年9月までに当院に通院している潰瘍性大腸炎134名を対象とした(直腸炎型23名,左側大腸炎型+全大腸炎型111名).直腸炎型と左側大腸炎型および全大腸炎型で臨床因子を比較検討した.また直腸炎型と他の病型についてNQO1C609T多型,SOD2Ala-9Val多型,COX2T8473C多型,5-LOXC21T多型および12-LOXArg261Gln多型の遺伝子型の頻度を比較することで遺伝子多型との関連を検討した.遺伝子多型の解析にはPCR-RFLP法およびDirect Sequence法を用いた.【結果】1)直腸炎型は他の病型に比してSOD2遺伝子多型のC/T遺伝子型が有意に多かった(P<0.01).2)直腸炎型は他の病型に比して軽症および中等症が有意に多かった(P=0.01).3)直腸炎型は慢性持続型に比して再燃緩解型が有意に多かった(P<0.01).【結語】直腸炎型は他の病型に比して軽症例および再燃緩解例が多かった.またSOD2遺伝子のAla-9val多型と直腸炎型潰瘍性大腸炎との関連が示唆された.
索引用語