セッション情報 口演

小腸 他

タイトル O-258:

医療用イレウスチューブを用いた小腸内圧測定による小腸運動の検討

演者 成田 賢生(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科)
共同演者 芳野 純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 乾 和郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 若林 貴夫(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 小林 隆(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 三好 広尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 小坂 俊仁(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 友松 雄一郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 山本 智支(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 松浦 弘尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 鳥井 淑敬(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 森 智子(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 黒川 雄太(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 細川 千佳夫(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 安江 祐二(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院消化器内科), 長縄 明大(秋田大学工学資源学部), 岡 潔(日本原子力研究開発機構)
抄録  機能性消化管障害や機能性イレウスなど小腸運動が関与する疾患に関して,小腸運動を評価する方法が模索されている.Solid-state transducer法やPerfusion法などを用いた空腹時のmigrating motor complex(MMC)と呼ばれる伝播性収縮運動の検討などがその一例である.空腹時MMCは蠕動運動の一種と捉える事ができるが,小腸は蠕動運動の他,自動運動(分節運動)も行っている.Solid-state transducer法やPerfusion法で行われた検討では自動運動についてあまり着目されておらず,詳細な検討の報告は少ない.
 これに対して,我々はより簡便により詳細に経時的な小腸運動を測定する方法として,医療用イレウスチューブの前後バルーンと腸管壁の密着性を利用した小腸内圧測定法を行っている.これまでに行った健常男性3名の測定では,自動運動と考えられる振幅約1kPa,約7.5秒周期(約8cycle/分)の律動波を観測した.また30-80秒間持続し,口側から肛門側に伝播したと考えられる蠕動波を観測した.
 今回,さらに健常男性2名について測定を行った.計5名について小腸運動(自動運動,蠕動運動)について測定結果をもとに再度検討を加えた結果を報告する.また機能性消化管障害や機能例イレウスなど臨床応用を考慮した場合のsolid-state transducer法perfusion法に対する有用性についても考察し報告する.
索引用語