セッション情報 口演

小腸 他

タイトル O-259:

ダブルバルーン内視鏡の一人法 新しい挿入方法 Hooking Technique

演者 荒木 昭博(東京医科歯科大学消化器内科)
共同演者 岡田 英理子(東京医科歯科大学消化器内科), 鈴木 伸治(東京医科歯科大学消化器内科), 新田 沙由梨(東京医科歯科大学消化器内科), 藤井 俊光(東京医科歯科大学消化器内科), 大塚 和朗(東京医科歯科大学消化器内科), 渡辺 守(東京医科歯科大学消化器内科)
抄録 【目的】ダブルバルーン内視鏡(DBE)は全小腸の観察を可能とし,術後例や従来の大腸内視鏡挿入困難例にも応用できる.一方,標準的挿入法は二人の検査医を要し,術者には内視鏡先端の感覚が伝わりにくい.この問題に我々はGrip and Pinch Techniqueを用いた一人法によるDBE操作を考案した.しかしながら,これは難しいのではとの問い合わせが多い.今回は我々がいかにして初心者からの導入を可能にしているか,新しい挿入法Hooking Techniqueと,その他の工夫,持続還流法,ダブルオーバーチューブ法も交えて報告する.【方法】一人法をこれまでの二人法と観察に要した時間と全小腸観察率で比較した.【成績】平均観察時間は二人法95.2分,一人法95.14分であった.持続還流法では85.16分とさらに短縮された.【結論】初心者が初回から一人法を行うことも可能である.また操作性の点でも術者が腸管の癒着・屈曲を把握できた.持続オーバーチューブ内還流法を用いる事でオーバーチューブ内への注水操作は不要となり,また経口挿入ではダブルオーバーチューブ法を併用することにより経肛門挿入と同等の操作性を得ることができた.本法は人員・操作性向上のために非常に有用である.どの施設でも現状の設備で施行可能であり,今後標準的な施行法になると考える.
索引用語