セッション情報 | 口演胃・十二指腸 内視鏡治療 |
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タイトル | O-278:当院での上部消化管出血症例に対する止血法および治療難渋例の検討 |
演者 | 辻本 彰子(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科) |
共同演者 | 藤本 竜也(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 杉田 統(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 若松 徹(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 佐々木 玲奈(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 小関 寛隆(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 新井 裕之(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 妹尾 純一(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 山田 博之(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 大部 誠道(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 藤森 基次(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 吉田 有(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 駒 嘉宏(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科), 畦元 亮作(国保直営総合病院君津中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】当院は三次救急病院で上部消化管出血症例が多い.今回当院での内視鏡的止血法および治療成績を検討する.また初回治療不成功例,同一入院期間中の再出血例を治療難渋例と定義し,これらを臨床像・止血法の観点から検討する.【方法】2010年3月~2012年7月に黒色便・吐血等により救急搬送または院内コンサルトを受け,当科で緊急止血を行った上部消化管出血182例を検討した.胃食道静脈瘤,GAVE・DAVE,内視鏡治療後は除外した.【結果】良性潰瘍が133例,悪性病変が30例,出血性びらんが6例,食道疾患が13例であった.患者背景は,男性125例・女性57例,年齢は16歳~100歳(平均67.8歳),抗凝固・抗血小板薬投与例は33例であった.クリップ・HSEのみの止血は142例,APC・ソフト凝固は31例,エタノール局注は1例で行った.出血点の直視が困難であった26例はフードの装着が奏功した.初回治療成功率は98.3%で,不成功3例には手術が行われた.再出血は19例で,うち14例は内視鏡的に止血でき,4例は手術,1例は死亡となった.【考察】クリップ・HSEを主体とした手法の成功率は高く,上部消化管止血法として妥当である.内視鏡的に止血困難な場合は状況が許せば早急に手術に踏み切る必要がある. |
索引用語 |