セッション情報 | 口演胃癌 基礎2 |
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タイトル | O-286:uPA/PAI-1システムと胃癌予後との遺伝学的関与 |
演者 | 米村 穣(藤田保健衛生大学消化管内科) |
共同演者 | 柴田 知行(藤田保健衛生大学消化管内科), 田原 智満(藤田保健衛生大学消化管内科), 石塚 隆充(藤田保健衛生大学消化管内科), 大久保 正明(藤田保健衛生大学消化管内科), 市川 裕一朗(藤田保健衛生大学消化管内科), 河村 知彦(藤田保健衛生大学消化管内科), 中井 遥(藤田保健衛生大学消化管内科), 城代 康貴(藤田保健衛生大学消化管内科), 大森 崇史(藤田保健衛生大学消化管内科), 生野 浩和(藤田保健衛生大学消化管内科), 小村 成臣(藤田保健衛生大学消化管内科), 釜谷 明美(藤田保健衛生大学消化管内科), 丸山 尚子(藤田保健衛生大学消化管内科), 鎌野 俊彰(藤田保健衛生大学消化管内科), 中川 義仁(藤田保健衛生大学消化管内科), 長坂 光夫(藤田保健衛生大学消化管内科), 有沢 富康(金沢医科大学消化器内科), 平田 一郎(藤田保健衛生大学消化管内科) |
抄録 | 【背景・目的】Plasminogen activator inhibitor type-1(PAI-1)を含むウロキナーゼ・プラスミノーゲン活性化(uPA)システムは細胞外マトリクスの制御を行っており,癌の浸潤とも関連すると考えられている.PAI-1の高発現は,種々の癌の予後不良に影響するとの報告が多い.また,最近PAI-1プロモーター領域-675 4G/5G多型がPAI-1活性に影響することが判明し,癌の予後に影響すると推測されている.今回,我々は胃切除術を施行された胃癌患者につき,同-675 4G/5G多型及びuPA rs4065(C>T)多型とその受容体であるuPAR rs344781(T>C)多型との生命予後に対する影響に関し検討した.【方法】対象患者は胃癌の切除の行われた患者で,予後の追跡を行った83名.DNA多型解析はミスマッチプライマーを用いたPCR-RFLP法にて行った.各多型毎の生存曲線をKaplan-Meier法にて算出し,ログランク検定にて有意差を求めた.【結果】PAI-1 4G/4G多型群は4G/5Gまたは5G/5G群に比しOSが短い傾向にあった(p=0.1632).また男性でより傾向が強かった.年齢階層別では特に傾向は認められなかった.uPA,uPARの多型では特に予後に一定の傾向は認められなかった.【結論】胃癌切除後の生存期間に関しては今回の検討ではuPA/PAI-1の多型の関与は明らかではなかった.今後,更なる検討が必要と考えられた. |
索引用語 |