セッション情報 | 口演大腸 他1 |
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タイトル | O-301:当科におけるTNM第7版によるStage III大腸癌細分類の検討 |
演者 | 丸山 常彦((株)日立製作所日立総合病院外科) |
共同演者 | 安田 幸嗣((株)日立製作所日立総合病院外科), 酒向 晃弘((株)日立製作所日立総合病院外科), 柳谷 昌弘((株)日立製作所日立総合病院外科), 山本 雅樹((株)日立製作所日立総合病院外科), 吉岡 佑一郎((株)日立製作所日立総合病院外科), 安西 紘幸((株)日立製作所日立総合病院外科), 徳永 蔵人((株)日立製作所日立総合病院外科), 青木 茂雄((株)日立製作所日立総合病院外科), 高橋 遍((株)日立製作所日立総合病院外科), 三島 英行((株)日立製作所日立総合病院外科), 上田 和光((株)日立製作所日立総合病院外科), 鴨志田 敏郎((株)日立製作所日立総合病院消化器内科), 奥村 稔((株)日立製作所日立総合病院外科), 大河内 信宏(筑波大学消化器外科) |
抄録 | 【目的】JCOG0205の最終結果が報告され,本邦のStage III大腸癌における手術および経口内服剤による術後補助化学療法の成績が,海外に比較して良好であることが示されたが,同試験では,TNM第7版(TNM7)におけるStage IIIcの予後の不良さも示された.術後補助化学療法において,海外では標準とされているoxaliplatin(L-OHP)を本邦ではどのような症例に必要かが,課題となっている.当科においてTNM7によるStage III大腸癌を細分類し,その成績を検討した.【方法】2004年4月から2007年3月まで当科で根治度A手術を施行した大腸癌StageIII症例(Rbは除く)を対象として,大腸癌取扱規約第7版(JSCCR7)とTNM7による進行度分類において,それぞれ全生存期間および無再発生存期間を検討した.【成績】対象は103例であった.JSCCR7 Stage IIIa,IIIbは78例,35例で5年生存率81.9%,90.5%,3年無再発生存率64.4%,50.0%でともに有意差を認めなかった.TNM7 Stage IIIa,IIIb,IIIcは15例,74例,14例で5年生存率92.9%,81.5%,77.9%,3年無再発生存率85.7%,60.8%,39.3%で3年無再発生存率に有意差をもって層別化された.【結論】全成績はJCOG0205と比較して不良であったが,術後補助化学療法の標準化がなされていないことが一因と考えられた.当科においてはTNM7におけるStage IIIb,IIIcに対してはL-OHPを含んだ術後補助化学療法を検討する必要があると思われた. |
索引用語 |