セッション情報 | 口演大腸 他1 |
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タイトル | O-302:当院における若年性大腸癌の検討 |
演者 | 滝口 光一(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科) |
共同演者 | 飯野 弥(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科), 森 義之(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科), 須藤 誠(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科), 柴 修吾(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科), 中田 晴夏(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科), 藤井 秀樹(山梨大学消化器,乳腺,内分泌外科) |
抄録 | 【目的】大腸癌患者が増加する中,若年者の大腸癌患者を治療する機会も増加している.40歳未満大腸癌患者の臨床病理学的所見を40歳以上患者と比較,検討する.【対象】当科で1983年から2007年までで結腸,直腸の手術を行った症例(他臓器癌,炎症性腸疾患,家族性大腸腺腫症を除く)919例.そのうち40歳未満の症例は21例(2.2%)であった.40歳以上の症例898例を対照群とし,比較検討を行った.【結果】組織学的には若年者では粘液癌1例(4.8%)低分化腺癌2例(9.5%)中分化腺癌8例(38%)高分化腺癌8例(38%)であった.一方対照群では粘液癌51例(5.7%)低分化腺癌21例(3%)中分化腺癌402例(44.8%)高分化腺癌408例(45.4%)その他,印環細胞癌1例,扁平上皮癌2例であった.若年者では対照群と比べ低分化腺癌の頻度が高かったが,有意差は認めなかった.リンパ節転移は若年者で15例(71%),対照群363例(40.4%)であり若年者で陽性例を多く認めた(p<0.05).よってStage3a以上の症例も若年者では15例(71%),対照群では409例(45.5%)と多く認めた.再発は若年者8例(38%)対照群264例(29.4%)であったが,両群に有意差は認めなかった.【考察】若年者では手術時リンパ節陽性率が高く,ガイドラインに沿ったリンパ節郭清を確実に行うことが望まれる. |
索引用語 |