セッション情報 | 口演総胆管結石 |
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タイトル | O-313:当院における高齢者総胆管結石症に対する治療成績および処置後経過についての検討 |
演者 | 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科) |
共同演者 | 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 東 俊二朗(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科), 薮内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科) |
抄録 | 【対象】2004年1月~2012年8月までの8.6年間,当科で経験した総胆管結石1279例.症例を74歳以下の711例(A群),75歳~84歳以下の391例(B群),85歳以上の177例(C群)に分けて比較.【方法】再発については当院通院中であればカルテを参照し,継続通院のない症例については自宅に電話し経過につき聴取.【検討項目】治療成績,処置内容,偶発症,入院中合併症,再発率.【結果】内視鏡的処置施行率は98.9%・98.5%・97.2%,残石率は2.1%・1.5%・2.8%,胆管ステント(PS)留置のみの症例は0.8%・1.5%・.6.1%,平均処置回数は1.1回・1.2回・1.3回.偶発症に関しては術後膵炎は3.9%・3.1%・5.2%,穿孔・穿通は1.0%・1.1%・0%,出血は2.0%・0.4%・0.9%.入院中に発症した合併症は肺炎が0.2%・1.5%・9.6%,循環器異常0.2%・0.4%・3.5%.入院期間は12日・14日・14日.結石の再発に関しては3群での累積再発率は12カ月で5.4%・10.3%・13.0%,24カ月で8.1%・18.9%・19.4%,36か月で9.6%・22.2%,25.2%,60か月で12.1%・26.8%・30.3%.【考察】3群間の比較では内視鏡的処置施行率,治療成績に差を認めないが年齢が高くなるに従って残石率が高い.処置に伴う合併症は差がなく内視鏡的截石術は高齢者でも注意深く施行すれば可能である.一方で,85歳以上では誤嚥性肺炎等の合併症が起こる頻度が高く注意が必要である.また75歳以上は再発率が高く,胆摘率の低さとの関係が示唆される.当科では高齢者の巨大結石,積み上げ結石に対して処置時間,処置回数,入院期間の短縮のためEST+EPLBD(内視鏡的乳頭大径バルーン拡張術)での切石を行っており,有用な治療法と考え,長期成績とあわせ報告する. |
索引用語 |