セッション情報 | 口演胆道癌 |
---|---|
タイトル | O-322:切除不能進行胆道癌に対する治療成績の検討 |
演者 | 佐々木 隆(東京大学消化器内科) |
共同演者 | 伊佐山 浩通(東京大学消化器内科), 中井 陽介(東京大学消化器内科), 高原 楠昊(関東中央病院消化器内科), 内野 里枝(東京大学消化器内科), 濱田 毅(東京大学消化器内科), 水野 卓(東京大学消化器内科), 宮林 弘至(東京大学消化器内科), 八木岡 浩(JR東京総合病院消化器内科), 木暮 宏史(東京大学消化器内科), 有住 俊彦(三井記念病院消化器内科), 伊藤 由紀子(日本赤十字社医療センター消化器内科), 松原 三郎(東京警察病院消化器内科), 山本 夏代(東京大学消化器内科), 平野 賢二(東京大学消化器内科), 笹平 直樹(せんぽ高輪病院消化器内科), 戸田 信夫(三井記念病院消化器内科), 多田 稔(東京大学消化器内科), 小池 和彦(東京大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】われわれは2007年より自主臨床試験としてGEM+CDDP併用療法を導入してきた.そこでGEM,S-1,CDDPの3剤を使用するようになってからの,切除不能例に対する治療成績についてretrospectiveに比較検討した.【方法】対象は,2007年以降に切除不能進行例(術後再発は除く)に対して初回治療としてGEM単剤(G群),GEM+S-1併用(GS群),GEM+CDDP併用(GC群)のいずれかの全身化学療法を施行した209例.【成績】G群(n=74):年齢中央値74歳,男/女=50/24,PS 0/1/2-3=29/33/12,胆嚢/肝内/肝外/乳頭部=34/25/14/1,局所進行/遠隔転移=18/56,RR/DCR=9%/62%,median TTP 6.7ヵ月,median OS 10.8ヵ月.GS群(n=110):年齢中央値68歳,男/女=64/46,PS 0/1/2-3=58/45/7,胆嚢/肝内/肝外/乳頭部=42/40/24/4,局所進行/遠隔転移=31/79,RR/DCR=26%/76%,median TTP 5.7ヵ月,median OS 12.3ヵ月.GC群(n=25):年齢中央値73歳,男/女=13/12,PS 0/1/2-3=13/11/1,胆嚢/肝内/肝外/乳頭部=10/9/3/3,局所進行/遠隔転移=5/20,RR/DCR=4%/52%,median TTP 5.7ヵ月,median OS 19.5ヵ月.患者背景の3群間比較において,年齢(p<0.01)のみ統計学的有意差を認めていた.【結論】GEM+S-1併用療法は,他の治療と比較して奏功率が高かった.GEM+S-1併用療法⇒GEM+CDDP併用療法のsequential therapyを導入することにより,生存期間中央値が1年を越すことができた.初回治療としてGEM+CDDP併用療法を導入した症例数は少なく,また経過観察期間も短いため,今後の症例集積と経過観察が必要と考えられた. |
索引用語 |