セッション情報 | ポスター大腸炎2 |
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タイトル | P-020:当科における放射線直腸炎12例の検討 |
演者 | 相澤 宏樹(宮城県立がんセンター消化器科) |
共同演者 | 内海 潔(宮城県立がんセンター消化器科), 内藤 健夫(宮城県立がんセンター消化器科), 塚本 啓祐(宮城県立がんセンター消化器科), 及川 智之(宮城県立がんセンター消化器科), 虻江 誠(宮城県立がんセンター消化器科), 野口 哲也(宮城県立がんセンター消化器科), 鈴木 眞一(宮城県立がんセンター消化器科), 鈴木 雅貴(宮城県立がんセンター消化器科), 小野寺 博義(宮城県立がんセンター消化器科) |
抄録 | 【背景】がん治療の多様化,集学的治療の進歩によって放射線直腸炎は近年増加傾向にある.当院はがん治療に特化した施設である特性上,放射線直腸炎は潜在的にも顕在的にも多いと言える.【目的】当院における放射線直腸炎の症例についてその特徴と治療法を明らかにする.【方法】当科で2012年4月1日から9月19日までの約半年間に行った下部消化管内視鏡検査において放射線直腸炎と診断された(新たに診断された症例,経過観察中の症例を合わせて)12症例,延べ18回の検査結果とこれらの症例の特徴と経過,治療法とその効果について検討を行う.【結果】観察期間内の所見ではいずれの症例もSherman分類でGrade1であった.しかし,うち1症例は以前Grade2であり,治療に難渋した症例であった.放射線照射の原因となった疾患は泌尿器科疾患が多く,次いで婦人科疾患,消化器疾患の順であった.約半数が新規に診断された症例であった.治療はステロイド坐剤及び注入軟膏がほとんどだったが,期間中にAPCを行った症例が1例,過去に行った症例もあった.また,1例ではガストローム注腸を行って状態を維持しており,過去に高圧酸素療法を要した例も1例あった.しかし,これらの治療を行わずに経過観察可能である症例も少なくなかった.【結論】放射線直腸炎は照射量や部位のみならず,全身状態や排便習慣によっても状態が変わってくる.個々の症例に合わせて,ステロイドを基本としてAPCや高圧酸素,その他の様々な治療を組み合わせてQOLを維持しつつ外科的治療を回避することが必要であると考えられる.当日は症例の提示及び文献的考察をまじえて発表する. |
索引用語 |