セッション情報 | ポスター大腸 IBD 1 |
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タイトル | P-046:Crohn病におけるIFX効果減弱例と手術適応についての検討 |
演者 | 岩永 明人(済生会新潟第二病院消化器内科) |
共同演者 | 本間 照(済生会新潟第二病院消化器内科), 酒井 靖夫(済生会新潟第二病院外科), 木村 成宏(済生会新潟第二病院消化器内科), 堀米 亮子(済生会新潟第二病院消化器内科), 本田 博樹(済生会新潟第二病院消化器内科), 窪田 智之(済生会新潟第二病院消化器内科), 関 慶一(済生会新潟第二病院消化器内科), 石川 達(済生会新潟第二病院消化器内科), 吉田 俊明(済生会新潟第二病院消化器内科), 上村 朝輝(済生会新潟第二病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】Crohn病(CD)におけるInfliximab(IFX)効果減弱例の特徴やその対処法について検討し,特に手術例の特徴を明らかにする.【方法】当科でIFX維持療法を6カ月以上継続した44例のCD患者を対象とした.男女比は29例:15例,病型は小腸型4例(9%),大腸型4例(9%),小腸大腸型36例(82%)であった.また,平均罹患期間は11.2年(中央値8.5年),IFX投与後の平均観察期間は34カ月(2年10カ月)(中央値33カ月)であった.その44例において,効果減弱に至った症例を抽出し,IFX導入から二次無効までの期間や手術を含めた対処法などについて検討した.【成績】1)44例中17例(38.6%)において経過中にIFX効果減弱を認めた.2)IFX効果減弱の対処法の内訳は,IFX投与期間短縮9例,IFX倍量投与5例,免疫調節薬追加4例,手術4例,他治療(抗菌薬,完全静脈栄養等)追加2例であった(重複あり).3)IFX効果減弱にて手術となった4例の手術理由は,腸管狭窄2例,潰瘍難治1例,癌合併1例であった.4)IFX導入から効果減弱に至るまでの期間が3年を超える症例は3例で,その他の14例はいずれも2年以内に生じていた.5)効果減弱に至るまでの期間が3年を超えた3例の内訳は,手術例2例(狭窄および癌合併)および膿瘍合併例1例(抗菌薬追加で軽快した症例)であり,いずれも腸管合併症によるIFX効果減弱と考えられた.【結論】CDにおけるIFX効果減弱例は2年以内に生じることが多いが,それ以降に生じた場合やIFX倍量投与等の対処法が無効な場合は,腸管合併症の存在を念頭に置き,手術適応について考慮すべきである. |
索引用語 |