セッション情報 ポスター

小腸 外科治療

タイトル P-092:

当院における絞扼性イレウス手術症例の検討

演者 畑 知樹(兵庫県立西宮病院外科)
共同演者 吉岡 慎一(兵庫県立西宮病院外科), 飛鳥井 慶(兵庫県立西宮病院外科), 水本 紗千子(兵庫県立西宮病院外科), 野口 幸蔵(兵庫県立西宮病院外科), 瀧内 大輔(兵庫県立西宮病院外科), 濱野 梨絵(兵庫県立西宮病院外科), 箕畑 順也(兵庫県立西宮病院外科), 柏崎 正樹(兵庫県立西宮病院外科), 三木 宏文(兵庫県立西宮病院外科), 辻江 正樹(兵庫県立西宮病院外科), 小西 宗治(兵庫県立西宮病院外科), 矢野 浩司(兵庫県立西宮病院外科)
抄録 【はじめに】絞扼性イレウスは腸管壁の血流障害を伴い,病態は急速に進行するため,早期診断と迅速な手術が不可欠である.しかし,絞扼性イレウスの早期診断は困難であり,治療開始の時期を逸し重篤な病態を引き起こす場合もある.今回我々は当院で加療した症例に対し,術前診断の可能性および経過について検討した.【対象】2006年から2011年に当院で絞扼性イレウスと診断し治療した37例について検討した.【結果】年齢は中央値66歳(23‐96),男性14例,女性23例.30例(81.0%)で手術の既往があった.36例で腹部CTが施行され,Closed loop,索状物,腸管の造影減弱など絞扼を疑う所見は28例(72.2%)で認め,22例(61.1%)で腹水を認めた.残りの9例では臨床症状を併せ手術を決定していた.診断治療までに時間を要した症例では経過が不良であった.術後合併症は17例(47.2%)で発生し,合併症発生例では入院期間が30日以上と長期となる傾向がみられた.【結語】絞扼性イレウスの診断において腹部CTは有用である.しかし,特徴的な所見を呈さない症例でも症状,臨床経過を含め総合的に診断・早期治療することが重要であると考えられた.
索引用語