セッション情報 |
ポスター
NAFLD
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タイトル |
P-105:ピオグリタゾンが奏功したNASHの2例~低βリポ蛋白血症を伴うNASH症例を含む~
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演者 |
鈴木 秀行(原町赤十字病院内科) |
共同演者 |
橋爪 洋明(群馬大学医学部病態制御内科), 佐藤 賢(群馬大学医学部病態制御内科), 柿崎 暁(群馬大学医学部病態制御内科), 竹澤 二郎(原町赤十字病院内科), 山田 昇司(原町赤十字病院内科) |
抄録 |
【症例1】62歳,女性.【現病歴】10年前から検診にて肝障害を指摘.某年4月,近医受診.8月当科紹介受診.10月入院.【既往歴】11歳:虫垂炎.【家族歴】長女:肝障害.【飲酒歴】なし【現症】身長150cm,体重57.5kg,BMI 25.6【腹部エコー】脂肪肝を認める.【検査データ】WBC 7200/μl,Hb15.4g/dl,Plt21.4万/μl,PT95%,AST76IU/l,ALT115IU/l,LDH247IU/l,ALP234 IU/l,γ-GTP36 IU/l,T-cho123mg/dl,HDL47mg/dl,LDL39mg/dl,TG36mg/dl,BUN15.0mg/dl,Cr0.8mg/dl,FBS78mg/dl,空腹時血中インスリン91.2μU/ml,HBs-Ag陰性,HCV-Ab陰性,ANA40倍,AMA陰性,IgG1395mg/dl,IgM 67mg/dl,ヒアルロン酸101ng/ml,βリポ蛋白119mg/dl,31.4%【経過】肝生検施行し,低βリポ蛋白血症を伴うNASHと診断.ピオグリタゾン15mg/dayを開始し,トランスアミナーゼの正常化を認めた.【症例2】62歳,女性.【現病歴】糖尿病,脂質異常症,肝障害にて近医通院中.某年12月頃よりトランスアミナーゼ上昇認め,3月当科紹介受診,入院.【既往歴】特記事項なし.【家族歴】弟:糖尿病,父:脳梗塞【飲酒歴】機会飲酒【現症】身長149.5cm,体重61.8kg,BMI27.7【腹部エコー】脂肪肝を認める.【検査データ】WBC6530/μl,Hb14.4g/dl,Plt19.6万/μl,PT102%,AST100IU/l,ALT140IU/l,LDH251IU/l,ALP242IU/l,γ-GTP36IU/l,HDL47mg/dl,LDL84mg/dl,TG71mg/dl,BUN9mg/dl,Cr0.5mg/dl,FBS100mg/dl,HbA1c(JDS)6.3%,食後血中インスリン55.9μU/ml,HBs-A陰性,HCV-Ab陰性,ANA陰性,AMA陰性,IgG1150mg/dl,IgM43mg/dl【経過】肝生検にてNASHと診断.ピオグリタゾン15mg/dayを開始し,トランスアミナーゼの正常化を認めた.【結語】ピオグリタゾンが著効したNASHの2症例を経験した.うち1例は低βリポ蛋白血症を合併しており希少な症例と考えられた.2症例とも治療により高インスリン血症の改善も認めており,このような症例にはピオグリタゾンが有効と考えられた. |
索引用語 |
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