セッション情報 ポスター

膵 内視鏡治療2

タイトル P-122:

Interventional EUSの現状

演者 森島 大雅(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター)
共同演者 大塚 裕之(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター), 石川 英樹(公立学校共済組合東海中央病院消化器内視鏡センター)
抄録 【目的】当院でのInterventional EUSの成績を検討した.【対象】2008年1月から2012年9月までにInterventional EUS(Diagnostic EUS:110例,Therapeutic EUS:20例)を行った130例の内,EUS-FNAを施行した膵疾患:40例,胆道疾患:2例.男性29例,女性13例,平均年齢68.2歳(42-85).膵・胆道疾患に対するTherapeutic EUS:19例の内訳はEUS-BD:9例,EUS-CD:8例,EUS-PD:1例,EUS-CPN:1例.【適応】EUS-FNAの適応は画像検査で鑑別困難な腫瘍性病変の鑑別診断,癌の進展度診断,化学/放射線療法施行前の病理学的確定診断が必要な症例とした.EUS-BDの適応は経乳頭的胆道ドレナージ不成功,不能例に,EUS-CDは消化管壁との癒着があり嚢胞壁が安定した仮性嚢胞に対して施行した.【方法】内視鏡はOLYMPUS社製GF-UCT240を使用し,穿刺針はCook社製ECHO-TIP 25,22,19GまたはBoston社製Expect 25,22Gを使用し,病理医による迅速細胞診を行った.Therapeutic EUSの瘻孔拡張には主に通電ダイレータを使用した.【結果】EUS-FNAの穿刺経路は経胃:36例,経十二指腸:6例.使用穿刺針は19G:7例,22G:21例,25G:14例.平均穿刺回数:1.64回(1-4).検体採取率:100%(42/42),正診率は細胞診,組織診ともに100%(42/42),手技関連偶発症は1例も認めなかった.EUS-BDの内訳はEUS-CDS:7例,EUS-HGS:2例であった.EUS-CDは膵炎後の仮性膵嚢胞8例(1例にはnecrosectomyを追加)に施行し,全例で改善を認めた.EUS-PDは膵上皮内癌症例の病理学的診断を得る為に試みたが,膵管造影,GW留置は可能であったが,ステント留置は不成功となった.EUS-CPNではオピオイドの減量が可能であった.【結論】Interventional EUSにより,確定診断が可能となり,かつ低侵襲な治療も施行可能であった.
索引用語