セッション情報 ポスター

膵 内視鏡治療2

タイトル P-123:

当科における診断的interventional EUSの現状

演者 階子 俊平(熊本大学消化器内科)
共同演者 堤 英治(熊本大学消化器内科), 石井 将太郎(熊本大学消化器内科), 尾崎 徹(熊本大学消化器内科), 佐々木 裕(熊本大学消化器内科)
抄録 【背景と目的】Interventional EUSは病理学的な診断が得られる有用な検査法であるが,その成績において施設間に格差があるのが現状である.今回,当科における胆膵疾患に対する診断的interventional EUSの現状について報告する.【対象と方法】2007年8月から2012年8月までに診断的interventional EUSを施行した102例中,胆膵疾患である70例を対象とした.疾患内訳は膵腫瘤性病変57例(膵癌50,膵内分泌腫瘍3,膵悪性リンパ腫2,腫瘤形成性膵炎2),自己免疫性膵炎(AIP)6例,リンパ節5例,腹水2例であり,穿刺部位は胃40例,十二指腸30例,腫瘤径中央値27mm(8-79mm)である.なお,2009年4月以降はHE染色を用いた迅速細胞診を導入している.検討項目は,1)検体採取率と正診率,2)検体採取困難例を除いた良悪性の鑑別における感度と特異度,3)迅速細胞診導入前後における平均穿刺回数,検体採取率,正診率,4)膵癌腫瘤径別の検体採取率と正診率,5)偶発症とした.なおinterventional EUSによる病理診断と,切除後の病理診断あるいは臨床経過による最終診断が合致した場合を正診とした.【成績】1)検体採取率94.2%,正診率77.1%(膵癌82%,AIP 33.3%).2)検体採取可能66例の良悪性鑑別における感度84.2%,特異度100%.3)迅速細胞診導入前(n=14),後(n=56)における平均穿刺回数/検体採取率/正診率は,それぞれ2.4回/78.6%/57.1%,1.8回/98.2%/82.1%.4)腫瘤径20mm以下(n=11),21~40mm(n=24),41mm以上(n=15)の検体採取率/正診率は,それぞれ90.9%/63.6%,95.8%/83.3%,100%/93.3%.5)1例(1.4%)に出血を認めたが保存的に軽快した.【結論】Interventional EUSは良悪性の鑑別には,感度,特異度とも比較的良好な成績を示し,偶発症も少なく有用である.またHE染色による迅速細胞診は,再染色が可能であり,病理医が見慣れているという点で診断に有用と考えているが,穿刺回数を抑え,検体採取率/正診率の上昇に寄与した.一方,小病変やAIPの質的診断率の向上は今後の課題である.
索引用語