セッション情報 | ポスター膵 外科治療 |
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タイトル | P-128:粘液性嚢胞腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除術の経験 |
演者 | 三澤 健之(東京慈恵会医科大学外科) |
共同演者 | 藤原 佑樹(東京慈恵会医科大学外科), 島田 淳一(東京慈恵会医科大学外科), 奥井 紀光(東京慈恵会医科大学外科), 北村 博顕(東京慈恵会医科大学外科), 筒井 信浩(東京慈恵会医科大学外科), 柴 浩明(東京慈恵会医科大学外科), 二川 康郎(東京慈恵会医科大学外科), 脇山 茂樹(東京慈恵会医科大学外科), 石田 祐一(東京慈恵会医科大学外科), 矢永 勝彦(東京慈恵会医科大学外科) |
抄録 | 【はじめに】当科では院内倫理委員会,先進医療の承認(国内6施設目)を経て,現在は保険収載された腹腔鏡下膵切除術LPを2004年5月から導入し,膵体・尾部に生じた良性/良悪性境界病変を主な適応としている.今回,粘液性嚢胞腫瘍(MCN)に対するLPの治療成績を報告する.【対象】これまでに施行したLPは39例(尾側切除37,核出術1,中央切除1).対象疾患はMCN,膵神経内分泌腫瘍,膵管内乳頭粘液性腫瘍,漿液性嚢胞腫瘍,非腫瘍性膵嚢胞,solid and pseudopapillary tumor,脾病変などであった.これらのうち,最も多かったMCN 10例を対象とした(全例女性,年齢43±6.9歳).【手術】完全鏡視下6例(単孔式2例含む),用手補助下4例でいずれも膵尾側切除術を施行.膵離断には自動縫合器を用いた(片側6列のSGIA 6,通常のGIA 3,デュエット1).脾合併切除例(8例)は自動縫合器で脾動静脈と膵実質を一括離断.脾温存(2例)は脾動静脈温存と,脾動静脈を切離して短胃動静脈温存(Warshaw)が各1例.【結果】開腹移行なし.完全鏡視下から用手補助下への変更なし.腫瘍径は7±2.6cm(3.5‐13cm),手術時間297±72分,術中出血127±228g,術後在院日数9±1.8日.臨床的膵液瘻(grade B以上)を含め術中・術後合併症なし(観察期間46±39カ月).病理診断では1例が非浸潤癌(MCC)であったが,他はすべて腺腫(MCA)であった.【結語】LPはMCNに対して安全・低侵襲な術式として有用であり,慎重な術前画像診断によって良悪性の鑑別が可能と考える. |
索引用語 |