セッション情報 ポスター

硬化性胆管炎

タイトル P-139:

IgG4関連疾患の活動性の評価におけるFDG-PET-CTの有用性の検討

演者 清島 淳(富山県立中央病院消化器内科)
共同演者 松田 耕一郎(富山県立中央病院消化器内科), 野田 八嗣(富山県立中央病院消化器内科)
抄録 【目的】これまでIgG4関連疾患に対して個々の臓器の診断基準しか存在しなかったが,2011年にIgG4関連疾患包括診断基準が提唱された.今回われわれは,IgG4関連疾患におけるFDG-PET-CTの有用性について,病変臓器やその拡がりをどの程度反映しているか,また,その際のブドウ糖の集積度を表すSUV(Standardized Uptake Value)値が本疾患に代表的な血清学的指標とどのように関連しているかを検討した.【対象と方法】IgG4関連疾患包括診断基準2011を満たし,FDG-PET-CTを施行した13例を対象とした.SUV値と血清学的指標との関連性については,血清IgG値に加えて血清IgG4値,血清IgE値についてSUV値と相関あるか否かを検討した.さらに,疾患活動性との関連性が指摘されている血清IgG値については,1500mg/dl以上の群(活動期群n=9)と1500mg/dl以下の群(安定期群n=4)に分けて,SUV値を比較し,両群間に差があるか否かも検討した.【結果】13例におけるFDG-PET-CT集積病変は,膵のみが1例,膵+周囲リンパ節が1例,膵+顎下腺や腎また甲状腺や大動脈周囲など多臓器集積が3例であった.また残る8例では,膵以外の臓器の集積であった.顎下腺も含む唾液腺,腎,甲状腺,大動脈周囲のシート状集積,さらには肝の炎症性偽腫瘍も認められた.これらの所見は,臨床的徴候とよく一致していた.SUV値と血清学的指標との相関については,血清IgG値とは弱い相関を認め(r=0.387),また血清IgG値よりみた活動期群(n=9)のSUV最大値の平均は6.59(3.4-8.8),同様に血清IgG値よりみた安定期の群(n=4)は5.1(4.5-6.2)であり,血清IgG値が高値例ではSUV値が高値を呈し,両群間には有意の差が認められた(P=0.027).一方,血清IgG4値や血清IgE値とSUV値とは相関関連は認められなかった.【結論】IgG4関連疾患において,FDG-PET-CTは,病変臓器やその拡がりをどの把握に有用であり,またその際のSUV値は血清IgG値よりみた疾患活動性を反映している可能性が推測された.
索引用語