セッション情報 | ポスター膵 診断2 |
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タイトル | P-159:当院における胆膵EUS-FNA learning curveについての検討 |
演者 | 樋口 俊哉(豊橋市民病院消化器内科) |
共同演者 | 松原 浩(豊橋市民病院消化器内科), 浦野 文博(豊橋市民病院消化器内科), 内藤 岳人(豊橋市民病院消化器内科), 藤田 基和(豊橋市民病院消化器内科), 山田 雅弘(豊橋市民病院消化器内科), 北畠 秀介(豊橋市民病院消化器内科), 山本 英子(豊橋市民病院消化器内科), 田中 浩敬(豊橋市民病院消化器内科), 田中 卓(豊橋市民病院消化器内科), 廣瀬 崇(豊橋市民病院消化器内科), 芳川 昌功(豊橋市民病院消化器内科), 岡村 正造(豊橋市民病院消化器内科) |
抄録 | 【背景と目的】当院では,2011年4月から胆膵疾患に対する超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)を開始し,その需要はますます高まっている.件数が増えるにつれ,技術,精度向上のため2011年11月よりon site oncologist attendance法を,2011年12月よりconvex EUSによる胆膵スクリーニングを行っている.今回の目的は,2011年4月から2012年8月までにEUS-FNAを施行した,消化管を除く58症例についてretrospectiveに検討し,EUS learning curveについて評価すること.【方法】当院におけるEUS-FNAの内訳について調査し,さらに2011年4月から2012年8月までの16カ月を4ヶ月毎の4期に分けて,それぞれの検体採取率,穿刺回数,処置時間の経時的な変化について解析を行った.【結果】男性32人,女性26人,年齢65.7±15.1(18~88歳),検体量十分44例,不十分14例,穿刺回数2.6±1.1(1~5回),処置時間44.5±23.3(12~113 min)であった.膵疾患41例(膵癌25例,自己免疫性膵炎7例,腫瘤形成性慢性膵炎2例,膵神経内分泌腫瘍2例,他臓器膵転移4例,膵内副脾1例),悪性リンパ腫13例,その他4例(十二指腸乳頭部腫瘍1例,GIST 1例,肝内胆管癌1例,副腎1例)であった.全例で偶発症は認めなかった.4期の間で検体採取率,穿刺回数において,統計学的に有意差を認めなかった.処置時間は,1期(11例):56.2±30.9 min,2期(11例):53.9±25.0 min,3期(13例):42.4±18.3 min,4期(23例)35.7±17.6 minで経時的に短縮する傾向にあり,4群間で統計学的有意差を認めた(p<0.05).また,on site oncologist attendance法,convex EUSによる胆膵スクリーニングの両者採用前の1+2期と採用後の3+4期の間でも,処置時間においてのみ有意差を認めた(p<0.05).【結論】当院のEUS-FNA導入期は,偶発症は認めず安全に施行されていた.また,EUS learning curveは処置時間の短縮として反映されていた. |
索引用語 |