セッション情報 | ポスター膵 診断2 |
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タイトル | P-160:膵病変に対する超音波内視鏡下穿刺生検法(EUS-FNAB)の検討 |
演者 | 松田 史博(大阪赤十字病院消化器科) |
共同演者 | 岡部 純弘(大阪赤十字病院消化器科), 中島 潤(大阪赤十字病院消化器科), 竹田 治彦(大阪赤十字病院消化器科), 金坂 卓(大阪赤十字病院消化器科), 幡丸 景一(大阪赤十字病院消化器科), 邊見 慎一郎(大阪赤十字病院消化器科), 坂本 梓(大阪赤十字病院消化器科), 斎藤 澄夫(大阪赤十字病院消化器科), 那須 章洋(大阪赤十字病院消化器科), 西川 浩樹(大阪赤十字病院消化器科), 米門 秀行(大阪赤十字病院消化器科), 関川 昭(大阪赤十字病院消化器科), 津村 剛彦(大阪赤十字病院消化器科), 喜多 竜一(大阪赤十字病院消化器科), 圓尾 隆典(大阪赤十字病院消化器科), 木村 達(大阪赤十字病院消化器科), 大崎 往夫(大阪赤十字病院消化器科), 稲山 久美子(大阪赤十字病院病理部), 若狭 朋子(大阪赤十字病院病理部) |
抄録 | 【目的】膵病変に対するEUS-FNABの有用性について検討した.【対象・方法】2007年3月から2012年8月までに当科でEUS-FNABを施行した膵病変94病変を対象とした.最終診断の内訳は,膵癌72,下部胆管癌1,原発不明癌1,悪性リンパ腫3,NET 3,良性腫瘤14病変であった.穿刺針は主として22Gを用い,適宜25Gを使用した.また,検体処理の際には,穿刺針のスタイレットを用いて培養液(ハンクス液)内に直接検体を押し出すことにより,細胞質の膨化や組織変性を予防した.検体の評価は,inadequate,benign,atypical,suspicious,malignantと5段階に分類した.【結果】膵癌に対する組織診と細胞診を合わせた検体採取率は97%であった.Malignantとsuspiciousを陽性とした場合,感度88.5%,特異度100%,正診率88%であった.さらに,組織診/細胞診の各々の検体採取率,感度,特異度,正診率は96%/96%,80%/88%,100%/100%,80%/87%であった.Atypicalを陽性に加えた場合には,感度98%,特異度100%,正診率96%であった.合併症は2例(限局性腹膜炎1例,膵炎1例)に認め,いずれも数日間の保存的加療で軽快した.一方,胆管狭窄を伴う膵頭部癌に対する胆管擦過細胞診と胆管生検を合わせた正診率は48%程度であり,多くの症例でEUS-FNABの追加が必要であった.【結語】EUS-FNABは,組織診と細胞診を合わせることで高い診断能を得ることが可能であり,膵病変の確定診断や治療方針の決定にきわめて有用であると考えられた. |
索引用語 |