セッション情報 ポスター

膵 診断2

タイトル P-161:

超音波内視鏡下穿刺吸引(EUS-FNA)のトレーニング法とインターベンションへの応用

演者 喜多 絵美里(千葉県がんセンター消化器内科)
共同演者 山口 武人(千葉県がんセンター消化器内科), 稲垣 千晶(千葉県がんセンター消化器内科), 北川 善康(千葉県がんセンター消化器内科), 中村 奈海(千葉県がんセンター消化器内科), 相馬 寧(千葉県がんセンター消化器内科), 須藤 研太郎(千葉県がんセンター消化器内科), 中村 和貴(千葉県がんセンター消化器内科), 瀬座 勝志(千葉県がんセンター消化器内科), 三梨 桂子(千葉県がんセンター消化器内科), 廣中 秀一(千葉県がんセンター消化器内科), 傳田 忠道(千葉県がんセンター消化器内科), 鈴木 拓人(千葉県がんセンター内視鏡科), 原 太郎(千葉県がんセンター内視鏡科), 伊丹 真紀子(千葉県がんセンター臨床病理部)
抄録 EUS-FNAは組織診断が可能な検査法として急速に普及しつつあり,胆膵領域における新たなドレナージ法としても注目されている.しかし,EUS-FNAは難しい手技であり,安全かつ精度の高い手技の習得にはハイボリュームセンターでのトレーニングが必須である.当センターではEUS初学者を受け入れ,手技の基本となるコンベックス・リニア型EUSの走査法からEUS-FNAまで,一貫した指導体制をとっている.具体的には近隣施設から週1回の研修で,約半年で走査法,1年でEUS-FNAの習得をめざしている.膵癌に対するEUS-FNAは過去5年間に312例に施行し,結果は検体採取率99%,感度95%であった.この中には初学者が施行した症例も含まれているが,すべて上級医の指導のもとで行われ合併症はみられていない.今回,当センターでの指導法について具体的な内容を紹介する.当院ではEUS-FNAを応用した胆管ドレナージ(EUS-BD),膵嚢胞ドレナージ(EUS‐CD)にも最近取り組んでいる.研修医師もインターベンショナルEUSの適応,手技,合併症を習得することを目的に,介助者となり治療に参加することを原則としている.現在のところ症例数は少ないものの,インターベンショナルEUSの有用性を認識し,臨床的な意義の理解に役立つものと考える.
索引用語