セッション情報 ポスター

肝癌2

タイトル P-182:

当科における肝細胞癌に対する肝切除後早期肝内再発の予測因子の検討

演者 中村 育夫(兵庫医科大学肝胆膵外科)
共同演者 飯室 勇二(兵庫医科大学肝胆膵外科), 裵 正寛(兵庫医科大学肝胆膵外科), 黒田 暢一(兵庫医科大学肝胆膵外科), 平野 公通(兵庫医科大学肝胆膵外科), 岡田 敏弘(兵庫医科大学肝胆膵外科), 麻野 泰包(兵庫医科大学肝胆膵外科), 鈴村 和大(兵庫医科大学肝胆膵外科), 近藤 祐一(兵庫医科大学肝胆膵外科), 田中 肖吾(兵庫医科大学肝胆膵外科), 小坂 久(兵庫医科大学肝胆膵外科), 宇多 優吾(兵庫医科大学肝胆膵外科), 末岡 英明(兵庫医科大学肝胆膵外科), 矢田 章人(兵庫医科大学肝胆膵外科), 大橋 浩一郎(兵庫医科大学肝胆膵外科), 岡本 共弘(兵庫医科大学肝胆膵外科), 藤元 治朗(兵庫医科大学肝胆膵外科)
抄録 【目的】肝細胞癌は肝切除術後の再発は,大部分が肝内再発である.肝細胞癌の肝切除術後1年以内に起きた肝内再発の予測因子について検討した.【対象と方法】当科で治癒切除した肝細胞癌129例のうち1年以内に肝内転移を認めた74例(R群)と認めなかった55例(NR群)を比較検討した.【結果】R群とNR群の間に年齢,性別,感染症,肝予備能,肝障害度,Child-Pugh分類に差はみられなかった.単変量解析では,門脈浸潤(P<0.000001),分化度(P<0.05),進行度(P<0.05),腫瘍数(P<0.05),術前治療の有無(P<0.05),術中出血量(2000ml以上)(P<0.01),手術時間(210分以上)(P<0.05),非癌部の肝組織のhepatitis activity index(HAI)で9点以上(P<0.01)が早期肝内再発危険因子であった.多変量解析では門脈浸潤,術前治療,術中出血量,HAI(9点以上)が再発危険因子であった.【結語】今回,当科での肝癌治癒切除後の検討では,門脈浸潤,術前治療,術中出血量,HAI(9点以上)が有意な早期肝内再発の予測因子と考えられた.
索引用語