セッション情報 | ポスター大腸 癌 |
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タイトル | P-202:切除不能進行再発大腸癌におけるBevacizumab継続投与の有用性 |
演者 | 朴 将源(松下記念病院消化器科) |
共同演者 | 小山田 裕一(松下記念病院消化器科), 安田 知代(松下記念病院消化器科), 山西 正芳(松下記念病院消化器科), 酉家 章弘(松下記念病院消化器科), 沖田 美香(松下記念病院消化器科), 磯崎 豊(松下記念病院消化器科), 野口 明則(松下記念病院外科), 古倉 聡(京都府立医大消化器内科), 内藤 裕二(京都府立医大消化器内科) |
抄録 | 【背景・目的】切除不能進行再発大腸癌の1次治療において,抗VEGF抗体Bevacizumab(以下Bev)併用化学療法は,現在標準治療となっている.また最近,ML18147試験(2012 ASCO)において,1次治療増悪後,2次治療でもBevを継続投与することで生存期間が延長するという報告がなされた.今回,当院におけるBev継続投与による生存期間への影響について後方視的に比較検討を行った.【方法】当院において2008年7月~2012年3月の期間に切除不能進行再発大腸癌の1次治療としてXELOX/FOLFOX+Bev療法を行った23例のうち,2次治療でBev継続投与を行った12例と非継続投与となった11例における2次治療のTime to Treatment Failure(以下TTF),2次治療からのOverall Survival(以下OS),および1次治療からのOSを後方視的に比較検討した.【結果】1次治療でXELOX/FOLFOX+Bev療法を行った23例のうち,Bev継続群12例/Bev非継続群11例の年齢中央値は67/68歳,男女比は10:2/5:6,1次治療のTTF中央値は6.8/8.1ヶ月であった.2次治療のTTF中央値は11.4/4.6ヶ月(p=0.0060),2次治療からのOS中央値は29.7/10.7ヶ月(p=0.0866),1次治療からのOS中央値は40.4/23.4ヶ月(p=0.2381)であり,いずれもBev継続群で延長傾向が認められた.【結論】当院における切除不能進行再発大腸癌へのBev継続投与は実臨床においても有用である可能性が示唆された.今後更なる症例集積を行い検討していく必要がある. |
索引用語 |