セッション情報 ポスター

大腸 腫瘍

タイトル P-205:

当院での抗凝固剤内服患者における内視鏡下大腸ポリープ切除術の検討

演者 山口 恵梨子(国立病院機構九州医療センター消化器センター)
共同演者 柿ヶ尾 佳奈(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 岡本 梨沙(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 原口 和大(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 隅田 頼信(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 岩田 真悠子(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 黒川 美穂(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 寺松 克人(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 中村 吏(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 藤森 尚(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 國府島 庸之(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 吉本 剛志(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 河邉 顕(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 福嶋 伸良(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 小林 満紀子(国立病院機構九州医療センター臨床研究センター), 松浦 秀司(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 中牟田 誠(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 原田 直彦(国立病院機構九州医療センター消化器センター), 岩下 亮子(国立病院機構九州医療センター臨床研究センター)
抄録 【目的】2012年「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が新たに発表されたが,消化器内視鏡ガイドライン第3版(2006)に準じて施行した内視鏡診療結果の検証も必要である.前ガイドラインに準じて施行した当院での抗凝固薬服用者における内視鏡下大腸ポリープ切除術(EMR)後偶発症を検討した.【方法】2006年~2012年6月の間,当院において前ガイドライン準じ,抗凝固薬(ワルファリン:Wf)服用者に対してEMR 13例施行した.その内偶発症2例を認めた.当院ではEMR前休薬期間3日間,その間はヘパリンカルシウム1万~2万単位/日で6時間前まで置換し,術翌日から再開しWfも内服再開とした.【結果】抗凝固薬服用者13症例であり,男性10例,女性3例であった.年齢中央値は64歳(41歳~82歳).抗凝固薬は,Wf単剤が12例,シロスタゾール併用が1例であった.大腸ポリープのサイズは中央値8.53mm,(3-23mm),局在部位は,S状結腸11例・上行結腸8例・横行結腸7例であった.切除後断端にクリッピングを施行した.13例中,後出血を2例(15%)に認め,穿孔例は認めなかった.後出血例2例中,男性2例であった.いずれもWf単剤服用症例であった.ポリープの内訳は,S状結腸12mmと直腸Rs 6mmであった.出血は切除後3日後に認めた.出血後に追加クリッピングを施行し,再出血・輸血例もなかった.血栓性合併症もなかった.【結論】前ガイドラインに準じた抗凝固薬服用者に対するEMRでは15%に後出血例を認めたが,軽度の偶発症であった.
索引用語