セッション情報 | ポスター肝癌3 |
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タイトル | P-211:高齢者大腸癌肝転移症例に対するRFAの経験 |
演者 | 後藤 亨(大森赤十字病院消化器内科) |
共同演者 | 河野 直哉(大森赤十字病院消化器内科), 芦苅 圭一(大森赤十字病院消化器内科), 関 志帆子(大森赤十字病院消化器内科), 天野 由紀(大森赤十字病院消化器内科), 高橋 昭裕(大森赤十字病院消化器内科), 千葉 秀幸(大森赤十字病院消化器内科), 井田 智則(大森赤十字病院消化器内科), 諸橋 大樹(大森赤十字病院消化器内科), 太原 洋(大森赤十字病院消化器内科), 西郡 修平(横浜市立大学消化器内科), 浜中 潤(横浜市立大学消化器内科), 守屋 聡(横浜市立大学消化器内科), 京 里佳(横浜市立大学消化器内科), 石井 寛裕(横浜市立大学消化器内科), 川並 義也(富士フイルム健康管理センター), 横山 知子(富士フイルム健康管理センター), 志和 忠志(富士フイルム健康管理センター) |
抄録 | 【目的】大腸癌肝転移(CLM)の第一選択は切除であるが,高齢者の場合は全身状態や患者の希望などにより切除でなくRFAを考慮する場合が多いと考えられる.当科では,CLMに対してRFAを積極的に施行しており,今回高齢者CLMに対するRFAの成績を検討した.【方法】平成11年12月以降CLMに対しては81例(男:女57:24,68±10歳)(のべ173例)379病変538回であった.このうち75歳以上を高齢群,それ以外を非高齢群とし,RFAの手技合併症,病変の局所の予後を比較し,次に初回施行時を観察開始時として予後を検討した.予後は全症例に加え,RFAでdisease freeをめざした5cm3個以内かつ他臓器に病変を認めなかったもの(治療群)でも比較した.【成績】高齢群は20名(うち治療群10名)で,のべ66例144病変に対し184回施行,非高齢群61例(治療群35例)のべ107例228病変に対し354回施行した.1病変あたりの施行回数,総焼灼時間に有意な差はなく,また合併症も高齢群は2例1%(肝梗塞2例),非高齢群は4例1%(膿瘍,胸腔内出血,腸閉塞,限局性腹膜炎)と差が認めず高齢者でも安全に施行し得た.根治を目指した118病変の局所再発は,高齢群13/44(29%)非高齢群12/74(16%)と高齢群の方が不良であったが有意差はなかった.全体の生存率は,高齢群で,1年生存率100%,3年33%,50%生存期間は24月,非高齢群では1年90%,3年50%,5年33%,50%生存期間は32月,治療群に限ると高齢群1年生存率100%3年39%,50%生存期間21月,非高齢群1年100%3年63%5年55%と,いずれも非高齢群が良好だったが有意ではなかった.【結論】高齢者CLMに対するRFAは非高齢者と同様に施行可能であった.しかし予後は非高齢者より不良であった. |
索引用語 |