セッション情報 | ポスター肝癌3 |
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タイトル | P-213:HCCに対するsingle session RFAの検討 |
演者 | 池原 孝(東邦大学医療センター大森病院消化器内科) |
共同演者 | 高橋 政義(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 松清 靖(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 河島 菜々子(済生会横浜市南部病院消化器内科), 井上 俊太郎(済生会横浜市南部病院消化器内科), 所 知加子(済生会横浜市南部病院消化器内科), 菱木 智(済生会横浜市南部病院消化器内科), 川名 一朗(済生会横浜市南部病院消化器内科), 塩沢 一恵(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 永井 英成(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 渡邉 学(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 五十嵐 良典(東邦大学医療センター大森病院消化器内科), 住野 泰清(東邦大学医療センター大森病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】一般市中病院では,肝細胞癌(HCC)の経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)施行時,診断群分類別包括支払制度(DPC)に対応して,1回の入院でRFAは1セッションに限定,治療評価画像検査は退院後施行,遺残があれば再入院という工夫をすることがある.このような入院治療の評価のため,1回入院で1セッションのみRFA(single session RFA)されたHCC症例の治療成績を検討した.【対象】2008年12月~2011年12月済生会横浜市南部病院に入院しsingle session RFAされたHCC257例308病変.年齢48~87(72±8)歳,男性155例,女性102例,治療後観察期間152~1355(718±313)日,慢性肝炎24例,肝硬変Child-Pugh A 192例,B 41例.腫瘍径7~48(19±7)mm,1症例の腫瘍数1~3(1.2±0.5).【方法】対象症例は上記工夫され入院.RFAはCool-tip RF systemを用い経皮的超音波ガイド下で施行.RFA後画像血液検査所見から焼灼程度・局所再発・有害事象を検討.【成績】RFA直後画像検査で,286結節(93%)が完全焼灼,22結節(7%)が不完全焼灼.RFA後3カ月毎に施行の画像検査で,完全焼灼のうち21結節(7%)に局所再発が認められた.不完全焼灼と局所再発(合計43結節,14%)の原因は,腫瘍の大きさ,局在部位(グリソンや横隔膜近接),超音波・CT画像で腫瘍境界不明瞭,超音波で腫瘍描出不良等であった.追加治療が必要な症例は全て再入院治療された.重度の有害事象は認めなかった.【結論】RFA後遺残やmargin確保のため1回の入院でRFAを2セッション以上行う施設はあるが,DPCのため1セッションしか施行できない施設もある.single session RFAである程度の治療は可能だが,約1割に遺残・局所再発の可能性があり,症例によっては2セッション以上のRFAが必要と考えられる.人工胸腹水,Fusion,RVS,造影超音波等によるセッションを減らす工夫をしつつ,症例に応じた対応が必要である. |
索引用語 |