セッション情報 | ポスター大腸 診断1 |
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タイトル | P-225:腸液標識CT colonographyにおける至適撮像開始時間の検討 |
演者 | 溝口 亜樹(斗南病院消化器内科) |
共同演者 | 平山 眞章(斗南病院消化器内科), 皆川 武慶(斗南病院消化器内科), 土井 綾子(斗南病院腫瘍内科), 上田 美和(斗南病院消化器内科), 木村 朋広(札幌医大第4内科), 庵原 秀之(札幌医大第4内科), 住吉 徹哉(斗南病院消化器内科), 辻 靖(斗南病院腫瘍内科), 由崎 直人(斗南病院消化器内科), 近藤 仁(斗南病院消化器内科), 高橋 祥(岩手県立高田病院内科), 黒岩 巌志(新潟県立小出病院内科), 加藤 貴司(北海道消化器科病院内科), 永田 浩一(亀田メディカルセンター幕張消化器内科) |
抄録 | 【目的】平成24年4月の保険収載以来,大腸腫瘍性病変の新しい検査法としてCT colonography(CTC)は注目されており,その臨床応用が開始されている.近年,X線陽性造影剤で腸液を標識(tagging)することにより,より精密な診断が可能とされる.しかし,従来のPolyethylene glycol(PEG)とガストログラフィンを用いるPEG-C法によるtaggingでは排便回数8回以上で撮像していたが,個体間によるtaggingのばらつきが認められた.そこで今回,PEG-C液にインジゴカルミン(IG)を混和し,その色素を確認することによりCTC撮像至適時間を検討した.【方法及び対象】CT装置は東芝製Aquilion64(64DAS)で120kV,Volume EC,0.5mmx64,HP53,0.5sec/rotと設定した.ワークステーションはAZE Virtual Place,ZIO M900 Quadraを用い,画像を再構成し多断面再構成画像を作製した.対象はインフォームドコンセントを得た15例で,PEG液1620ml服用後,5%ガストログラフィンを含むPEG液(PEG-C)200mlにIG0.1%混和PEG-C液服用後,通常PEG-C液200mlを服用し,排便にて色素を確認後,CTCを撮像し,回盲部,横行結腸,下行結腸,直腸のCT値を測定した.【成績】IG混和PEG-C液服用後,1-4時間で色素が確認可能であった.CT値は回盲部,横行結腸,直腸で各々247.7±89.4,252.7±87.4,254.0±91.8,217.8±79.7H.F.U.であった.また,明らかな合併症は認められなかった.【結語】以上よりIG混和PEG-C液はtagging CTCの撮像開始タイミングチェッカーとして有用であり,頻回な排便チェックがほぼ不要となるのみならず,安全で得られたCTC tagging像も良好であった. |
索引用語 |