セッション情報 | ポスター肝癌5 |
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タイトル | P-252:肝細胞癌の予後と腎機能 |
演者 | 大木 隆正(三井記念病院消化器内科) |
共同演者 | 石本 遊(三井記念病院腎臓内科), 菅原 真衣(三井記念病院腎臓内科), 金光 剛史(三井記念病院腎臓内科), 小林 昌史(三井記念病院腎臓内科), 小寺 永章(三井記念病院腎臓内科), 三瀬 直文(三井記念病院腎臓内科), 戸田 信夫(三井記念病院消化器内科), 田川 一海(三井記念病院消化器内科) |
抄録 | 【背景】肝細胞癌患者の予後に対する腎機能は明らかになっていない.【方法】2000年1月から2011年10月の間に当院で新規に肝細胞癌と診断し,ラジオ波焼灼療法で根治的治療を行った312例(平均年齢68±9歳,背景肝疾患:C型肝炎237例,B型肝炎25例,アルコール多飲26例,非B非C非アルコール性24例)を対象とした.それらの対象患者をeGFR 60 mL/分/1.73m2以上(A群:240例),30以上60未満(B群:68例),30未満(C群:11例;うち透析7例)の3群に分け,それぞれの予後を検討した.【結果】平均観察1186日で,経過観察中108例(33%)が亡くなった.3年生存率はA群60%,B群65%,C群63%と有意差はなかったが(P=0.30),腎機能低下群ほど肝疾患以外の死亡が増える傾向があった(A群18% vs B群29% vs C群60%).非透析305例中10例(A群3例,B群4例,C群3例)が末期腎不全に至った.末期腎不全到達例は血清Crが高く,糖尿病・高血圧の合併率が高かった(P<0.05).平均eGFR低下速度は10.7 mL/分/1.73m2/年と高く,低アルブミン血症と肝動脈化学塞栓療法が腎機能低下に寄与した(P<0.05).【結論】肝細胞癌患者の腎機能障害は生命予後増悪因子ではなかったが,治療中の腎機能低下に注意を要する. |
索引用語 |