セッション情報 | ポスター膵癌 他 |
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タイトル | P-283:Rhabdoid featureを呈した膵癌の2剖検例 |
演者 | 丸山 紘嗣(大阪市立総合医療センター消化器内科) |
共同演者 | 根引 浩子(大阪市立総合医療センター消化器内科), 上野 綾子(大阪市立総合医療センター肝臓内科), 若原 祐平(大阪市立総合医療センター消化器内科), 平松 慎介(大阪市立総合医療センター消化器内科), 末包 剛久(大阪市立総合医療センター消化器内科), 山崎 智朗(大阪市立総合医療センター消化器内科), 平良 高一(大阪市立総合医療センター消化器内科), 中井 隆志(大阪市立総合医療センター肝臓内科), 佐々木 英二(大阪市立総合医療センター消化器内科), 佐野 弘治(大阪市立総合医療センター消化器内科), 川崎 靖子(大阪市立総合医療センター肝臓内科), 木岡 清英(大阪市立総合医療センター肝臓内科), 佐藤 博之(大阪市立総合医療センター消化器内科) |
抄録 | Rhabdoid featureを呈する腫瘍の報告は,脳,腎,消化管,膵臓などで認めるが,きわめて稀である.急速な進行をたどるものが多く,予後不良の腫瘍である.【症例1】49歳男性,心窩部痛・食欲不振・体重減少(-17kg/年)を主訴に当院紹介受診,精査加療目的で入院となった.腫瘍マーカーは,CA19-9:6882 U/ml,SPAN-1:1854U/mlと高値であり,造影CTで膵尾部は造影を受けない腫瘍に置き換わり,肝左葉に9cm大の腫瘍を認め,膵尾部癌・肝転移と診断した.入院時よりDICを合併しており,化学療法は困難であり,対処療法を継続したが,入院後3ヶ月で永眠された.剖検にて,Rhabdoid featureを呈した膵癌と診断した.【症例2】62歳女性,左下腹部痛を主訴に近医を受診した.近医で施行したCT検査で膵尾部の腫瘤,大動脈周囲のリンパ節腫大を指摘され,膵癌疑いで,当院紹介となった.腫瘍マーカーは,CA19-9:209U/ml,SPAN-1:177U/mlと高値であった.EUS-FNAでは,大きい核が偏在する悪性の細胞と考えられたが組織型の診断は困難であった.検査2日後より,腹痛の増悪,呼吸苦が出現し,CT検査を施行した.腫瘍は,2週間前のCTと比べ著明に増大しており,両肺野に転移巣が多数出現していた.急速に全身状態が悪化し,化学療法を導入できないまま,入院後12日で永眠された.剖検にて,Rhabdoid featureを呈した膵癌と診断した.【考察】我々は,極めて急速に進展したRhabdoid featureを呈した膵癌の2剖検例を経験したので報告する. |
索引用語 |