セッション情報 | ポスター肝癌7 |
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タイトル | P-288:下大静脈腫瘍栓に対して放射線治療を行った進行肝細胞癌例6例の検討 |
演者 | 姫野 愛子(大阪警察病院内科) |
共同演者 | 佐藤 克彦(大阪警察病院内科), 占部 真貴子(大阪警察病院内科), 妻野 恵理(大阪警察病院内科), 楠本 侑弘(大阪警察病院内科), 須田 貴広(大阪警察病院内科), 堀江 真以(大阪警察病院内科), 大嶋 太郎(大阪警察病院内科), 景山 宏之(大阪警察病院内科), 宇田 創(大阪警察病院内科), 村田 真衣子(大阪警察病院内科), 山口 真二郎(大阪警察病院内科), 宮竹 英希(大阪警察病院内科), 水谷 昌代(大阪警察病院内科), 岡田 章良(大阪警察病院内科), 河相 直樹(大阪警察病院内科), 高原 圭子(大阪警察病院放射線治療科), 岡本 欣晃(大阪警察病院放射線治療科), 尾下 正秀(大阪警察病院内科) |
抄録 | 【目的】現在,肝細胞癌に対する放射線治療は,その主病巣,リンパ節・骨・脳などの転移巣,門脈など血管内腫瘍栓に対して行われている.今回,下大静脈腫瘍栓を有する進行肝細胞癌に対する放射線治療を経験したので報告する. 【対象】2009年より下大静脈腫瘍栓に対して放射線治療を施行した肝細胞癌患者6名(男/女=5/1,年齢51~85歳,成因:HBV/HCV/アルコール=1/3/2,Child分類は全例A).肝癌診断から下大静脈腫瘍栓出現までの期間は0~5年7カ月.放射線総照射量は40~60Gy.照射回数は6~30回.3名は入院せずに外来で行った. 【成績】(1)下大静脈腫瘍栓に対する放射線治療の効果は,縮小5名,消失1名であり,増大した例はなかった.但し,1例に照射部位の尾(足)側に下大静脈腫瘍栓の再出現を認め,再照射を行った.(2)放射線治療後の肝細胞癌に対する治療(重複を含む)として,sorafenib投与を5例,リザーバー動注療法を2名,肝動注療法を1名,RFAを1名に行った.(3)放射線治療後生存期間は20±10カ月(4~35カ月,中央値21カ月,1名は生存中).死因は,3名が肝不全・肝癌死,1名は肺炎,1名は肝膿瘍であった. 【まとめ】症例数は少ないが,下大静脈腫瘍栓を有する進行肝細胞癌に対する放射線治療は,その病変を増大することなく制御しえた.さらに,その後に他の治療法(sorafenibなど)を行うことで生命予後の改善を期待しうると思われた. |
索引用語 |