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肝画像

タイトル P-292:

ナビゲーションシステムと超音波造影剤を用いた腹部超音波検査の指導体制の確立に向けて

演者 小川 力(高松赤十字病院消化器内科)
共同演者 森岡 弓子(高松赤十字病院消化器内科), 野田 晃世(高松赤十字病院消化器内科), 上田 祐也(高松赤十字病院消化器内科), 宮本 由貴子(高松赤十字病院消化器内科), 野上 明(高松赤十字病院消化器内科), 吉岡 正博(高松赤十字病院消化器内科), 石川 哲朗(高松赤十字病院消化器内科), 松中 寿浩(高松赤十字病院消化器内科), 玉置 敬之(高松赤十字病院消化器内科), 柴峠 光成(高松赤十字病院消化器内科), 河合 直之(腹部超音波室), 山岡 竜也(消化器外科), 廣瀬 哲朗(消化器外科), 西平 友彦(消化器外科), 嶋田 俊英(検査部), 荻野 哲朗(病理科部), 工藤 正俊(近畿大学医学部消化器内科)
抄録 腹部超音波検査が非侵襲的で,簡便に日常診療に大きなメリットを持つことは疑うことはないが,一方で検査者の依存性や客観性の点でCTやMRIに対して劣っている面があると考えられる.また横断像(Axial view)が基本のCTやMRIに比べ,腹部超音波検査は右肋間走査等の多方面からの画像の描出が可能であるが,様々な角度からの超音波装置の画面と実際の血管,腫瘍などとの位置関係には理解に時間がかかることがしばしば認められる.このことに関しては,腹部超音波検査の初心者や肝臓の変形が認められる慢性肝疾患の超音波検査では顕著である.最近では経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)にて複数回の治療を繰り返した症例に対し腹部超音波検査を行うことも多く,治療後結節とnew lesionとの位置関係の把握,治療後結節の辺縁再発部位の正確な同定等など,腹部超音波検査の中級者~上級者でも難渋することが多いと考えられる.このことは今後の医療の中でのCT依存,超音波検査離れの一つの原因となっていく可能性も否定できず,簡易な誰にでも理解できる検査者の依存性,客観性に寄らない超音波検査のシステムの構築が必要と考えられる.今回我々は3次元画像解析ソフトであるVINCENTの仮想超音波ソフトでの検査前のデモに加え,優れたナビゲーションシステム(V-NAVI)を兼ね備えたLOGIQ E9を用いた,研修医や超音波検査技の初心者に対する腹部超音波検査の指導体制を構築したため,その方法を実際の動画を含め説明する.また超音波造影剤(ソナゾイド)を用いた段階的な造影超音波検査の指導体制,それらの指導を受けた研修医,修練医,検査技師のアンケート結果も含め報告する.
索引用語