セッション情報 ポスター

C型肝炎1

タイトル P-299:

Genotype1型高ウイルス量以外のC型慢性肝炎に対するPegIFNα2a単独療法の治療期間の検討

演者 楡井 和重(日本大学医学部消化器肝臓内科)
共同演者 大城 周(日本大学医学部消化器肝臓内科), 松村 寛(日本大学医学部消化器肝臓内科), 中村 仁美(日本大学医学部消化器肝臓内科), 松岡 俊一(日本大学医学部消化器肝臓内科), 山上 裕晃(日本大学医学部消化器肝臓内科), 山本 俊樹(日本大学医学部消化器肝臓内科), 小川 眞広(日本大学医学部消化器肝臓内科), 田中 直英(日本大学医学部消化器肝臓内科), 森山 光彦(日本大学医学部消化器肝臓内科)
抄録 【目的】Genotype1型高ウイルス量以外のC型慢性肝炎に対する初回治療について,治療期間については24週~48週とされ.PegIFN単独療法が治療選択の一つとなっている.その治療期間について検討した.【方法】当院および関連施設で2004年2月から2011年6月にPegIFNα2a単剤療法を導入し,最終効果判定可能であったGenotype1型高ウイルス量以外のC型慢性肝炎68例を対象とした.【結果】Genotype1型高ウイルス量以外のC型慢性肝炎症例に対し,PegIFNα2a単独投与を施行した結果,治療期間別SVR率は,24週間治療66.7%,48週間治療65.7%(23/35)と同等であった.またGenotype1型低ウイルス量症例で73.7%,Genotype2型低ウイルス量症例で87.5%,Genotype2型高ウイルス量症例で44.8%のSVR率が得られた.HCV-RNA陰性化時期別SVR率は,4週(-)94.3%,8週(-)62.5%,12週(-)50%とHCV-RNA陰性化時期に応じて有用性が異なった.【考察】今回の検討におけるSVR率は,ウイルス型に関わらず良好であった.12週までに陰性化が得られれば24週間治療で48週間治療と同等の効果が期待できるため24週間治療で充分と思われた.また,2型高ウイルス量症例に対しては,8週時陽性例は治療期間を延長しても有効性が乏しいことから9週以降Ribavirin併用療法に切替を検討すべきと考えられた.
索引用語