セッション情報 | ポスター肝硬変1 |
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タイトル | P-316:当院における肝硬変患者の現況 |
演者 | 榮 浩行(三豊総合病院内科) |
共同演者 | 守屋 昭男(三豊総合病院内科), 吉田 泰成(三豊総合病院内科), 安原 ひさ恵(三豊総合病院内科), 遠藤 日登美(三豊総合病院内科), 神野 秀基(三豊総合病院内科), 加地 英輔(三豊総合病院内科), 今川 敦(三豊総合病院内科), 幡 英典(三豊総合病院内科), 中津 守人(三豊総合病院内科), 安東 正晴(三豊総合病院内科) |
抄録 | 【目的】近年,B型肝炎やC型肝炎のスクリーニングや予防法は確立し,新規感染患者は激減すると考えられる一方で,都市部以外では,医療機関未受診の感染患者も多いと考えられる.また,生活様式の変化などにより,アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎患者が増加する事が考えられる.【方法】当院において2007年1月から2012年8月の期間に加療を行った肝硬変患者(肝硬変診断時にHCC合併のないもの)58例について,患者背景や合併症について検討し,それ以前にフォローアップしていた肝硬変患者85例と比較検討した.【結果】ここ5年間で加療した58例のうち,男性33例,女性25例で,肝硬変診断時の平均年齢は62.2歳,成因の内訳としては,アルコール性15例(25.9%),B型9例(15.5%),C型22例(37.9%),NASH9例(15.5%),PBC6例(10.3%)で,非B非C症例の割合は27/58例(46.6%)であった.肝硬変診断時のChild-Pugh分類は,それぞれChild A 30例(51.7%),Child B 17例(29.3%),Child C 11例(19.0%)であった.また,経過中に黄疸,腹水,脳症,胃食道静脈瘤の合併が認められたのは,黄疸17例(29.3%),腹水14例(24.1%),脳症15例(25.9%),静脈瘤34例(58.6%)で,経過中にHCCを発症したのは12例(20.7%)であった.その他の合併症として,高血圧は43例(74.1%),糖尿病は41例(70.7%),脂質異常症は16例(27.6%)に認められた.また,それ以前にフォローアップしていた肝硬変患者85例については,男性50例,女性35例で,肝硬変診断時の平均年齢は62.5歳,成因の内訳はアルコール性22例(25.9%),B型11例(12.9%),C型40例(47.1%),NASH11例(12.9%),PBC2例(0.024%)で,非B非C症例の割合は34/85例(40.0%)であった.【結論】当院においてこの5年間に加療した肝硬変患者は,それ以前と比較し,C型肝硬変の割合が減少していた.また非B非C肝硬変患者の割合は増加していた. |
索引用語 |