セッション情報 | ポスターC型肝炎3 |
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タイトル | P-341:当科におけるgenotype 1型高ウィルス量のC型慢性肝炎患者に対するTelaprevir+PEG IFN+RBV治療の検討 |
演者 | 柴田 啓志(徳島県立中央病院消化器内科) |
共同演者 | 浦田 真里(徳島県立中央病院消化器内科), 田村 潮(徳島県立中央病院消化器内科), 河南 真吾(徳島県立中央病院消化器内科), 中村 文香(徳島県立中央病院消化器内科), 岸 久美子(徳島県立中央病院消化器内科), 林 真也(徳島県立中央病院消化器内科), 北添 健一(徳島県立中央病院消化器内科), 鈴木 康博(徳島県立中央病院消化器内科), 中本 次郎(徳島県立中央病院消化器内科), 青木 秀俊(徳島県立中央病院消化器内科), 矢野 充保(徳島県立中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】当科におけるTelaprevir(TVR)を用いた治療のストラテジーは,初回治療症例は,IL28B(rs8099917)T/T症例およびT/Gの場合はcore 70 wildの症例や肝癌発症のリスクが高い症例に対して,また,PEG IFN+RBV再燃例に対して,TVR+PEG IFN+RBV治療を勧めている.今回,当院で行ったTVR+PEG IFN+RBV治療について報告する.【対象】2012年1月から8月までに,治療を開始したG1高ウィルス量のC型慢性肝炎11例,初回治療7例(IL28B T/T 6例,T/G 1例),再燃治療4例.男性7例,女性4例,年齢,33-66歳,体重,43-78kg,開始前の血小板,9.1-37.6万,Hb 12.4-16.1g/dl.HCCの治療歴を1例に,食道静脈瘤の治療歴を1例に認めた.TVR全例2250mg,PEG IFN 1.5μg/kg,RBV 12mg/kgで治療を開始した.【結果】1,治療完遂7例,中止2例(初回投与後,3日でgrade2の皮疹出現し,6日目に異常行動を認め中止,覚醒剤やめられずPEG IFN 18本で中止,転院)現在治療中2例.2,HCV陰性化は,4週以上治療を行った10例全てでRVRが得られた.3,治療完遂できた7例の薬剤アドヒアランスは,TVR 98%(1例は,腎機能が上昇したため8週目から1500mg減量).PEG IFN 98%(1例は血小板低下のため1.0μg/kgに減量).RBV 56%(中止例は認めなかったが,貧血のため6例が減量,37-57%)であった.4,副作用 PD内服を必要とするgrade2以上の皮疹を11例中7例(64%)に,高尿酸血症を10例中7例(70%)に,Cr 1.5mg/dl以上の腎機能増悪を10例中3例(30%)に認めた.【結語】2012年DDWで,C型慢性肝炎に対するPEG IFN+RBV治療のHCV消失時期とSVR率についての検討し,RVRが得られたG1 highの症例でも全例にSVRが得られたことを報告した.TVRを完遂できた症例は全例RVRが得られており,まだ,SVRの判定には至っていないが良好な治療効果が期待できると考えられる. |
索引用語 |