セッション情報 | ポスターC型肝炎3 |
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タイトル | P-342:当院における慢性C型肝炎に対するPeg-IFNα2b/RBV/TVR三剤併用療法の臨床的検討 |
演者 | 佐藤 慎哉(ベルランド総合病院消化器内科) |
共同演者 | 安 辰一(ベルランド総合病院消化器内科), 三谷 誠一郎(ベルランド総合病院消化器内科), 廣瀬 哲(ベルランド総合病院消化器内科), 大倉 康志(ベルランド総合病院消化器内科), 長谷川 義展(ベルランド総合病院消化器内科), 伯耆 徳之(ベルランド総合病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】慢性C型肝炎に対して第1世代プロテアーゼ阻害剤であるTelaprevir(TVR)が保険認可され,Peg-IFNα2b/RBVとの併用により,良好な治療成績が報告されている.しかしながら,貧血や皮疹などの重篤な副作用も報告されている.今回,当院における三剤併用療法の投与初期における抗ウイルス効果,安全性について検討した.【方法】対象は当院で慢性C型肝炎に対してH24年2月から6月の間にPeg-IFNα2b/RBV/TVR三剤併用療法を導入した8症例.内訳は初回治療1例,前治療再燃3例,前治療無効4例.男/女:3/5例,年齢:平均55.6歳(36-68),投与前の血液検査はWBC:4700±1700/μl,Neutrophil:2300±1180/μl,Hb:13.9±3.1g/dl,Plt:13.1±6.4/μl,AST:79±69IU/l,ALT:85±68:IU/l,BUN:12.7±6.7mg/dl,Cre:0.71±0.32mg/dl,UA:5.2±2.4mg/dl,HCV-RNA量:6.5±1.3logIU/ml,IL28Bは測定し得た5例においてTT/TG:4/1例であった.【結果】投与開始1週間後のHCV-RNA量は-4.3±1.16 logIU/mlの低下を認め,4週間後の陰性率は75%(6例)であった.全有害事象は貧血87.5%,皮疹25%,腎機能障害37.5%を認めたが,減量となったのは貧血62.5%,腎機能障害25%であった.治療中止は27.5%(3例)であり食欲不振1例,全身倦怠感1例,治療意欲の消失1例であった.なお,腎機能障害についてはアロプリノール投与で改善認め,皮疹はgrade2を25%で認めたがPSL投与により治療継続可能であった.【結論】Peg-IFNα2b/RBV/TVR三剤併用療法は抗ウイルス効果が非常に高く,有効な治療であるが,副作用も強いので十分な注意を払い治療を行う必要がある. |
索引用語 |