セッション情報 | ポスターC型肝炎4 |
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タイトル | P-344:当院におけるgenotype 1B 高ウイルス群のC型慢性肝炎に対するPEG-IFN,RBV,TVR3剤併用療法の検討 |
演者 | 浅野 徹(東京都立墨東病院) |
共同演者 | 古本 洋平(東京都立墨東病院), 石橋 史明(東京都立墨東病院), 上山 俊介(東京都立墨東病院), 港 洋平(東京都立墨東病院), 村松 雄輔(東京都立墨東病院), 宮本 勇治(東京都立墨東病院), 間野 真也(東京都立墨東病院), 村山 巌一(東京都立墨東病院), 佐崎 なほ子(東京都立墨東病院), 堀内 亮郎(東京都立墨東病院), 藤木 和彦(東京都立墨東病院), 忠願寺 義通(東京都立墨東病院) |
抄録 | 【目的】平成23年末にテラプレビル(TVR)を含む3剤治療が認可され,難治とされてきたgenotype 1b高ウイルス群のC型慢性肝炎患者のウイルス消失率は格段に向上した.当院での3剤治療の抗ウイルス効果,副作用出現頻度を検討する.【対象】平成24年1月~7月に3剤治療を導入した40例.男性:女性=29:11,平均年齢55.4(32-75)歳,初回治療:再燃:無効=19:12:9,投与前ウイルス量6.3(4.4-7.5)LogIU/ml,初期TVR量(mg)2250:1500=29:11 【結果】治療開始1週間経過時点でのHCV-RNA量が検出感度以下になったものが5例,<1.2まで減少したものが9例,実数測定された症例(26例)の平均減少量は-4.6(3.6-5.8)LogIU/mlであった.治療開始1週間経過時点で<1.2まで減少した9例は全例2週間経過時点で検出感度以下まで減少し,実数測定されている26例のうち2週目のHCV-RNA量が測定されている20例中8例で検出感度以下まで減少した.RVRは37/40例(93%)で得られ,初期TVR2250mg群で26/29(90%),1500mg群で11/11(100%)であった.EVRは33/34例(97%),ETRは13/14例(93%).副作用として抗アレルギー剤投与を必要とする皮膚障害は24/40(60%),高尿酸血症は37/40(93%)に出現した.貧血によりRBV減量を必要としたのは37/40例(93%),うち初期TVR2250mg群で26/29(90%),1500mg群で11/11(100%)であった.初期TVR2250mg群では副作用にてTVR自体を減量したのが18/29(62%)であった.5例(患者希望2例,重篤な皮膚障害2例,他臓器発癌1例)で治療を中止した.【考察】3剤治療にて投与初期から良好なウイルス量の減少を認め,SVRの向上が期待される.一方で副作用の出現率も高いため,注意深い観察と適切な治療薬投与量の調節が必要である. |
索引用語 |