セッション情報 ポスター

C型肝炎4

タイトル P-347:

C型慢性肝炎に対するPEG-IFNα2b/Ribavirin/Telaprevir併用療法の早期治療効果に関する検討

演者 卜部 彩子(市立池田病院消化器内科)
共同演者 今井 康陽(市立池田病院消化器内科), 福田 和人(市立池田病院消化器内科), 井倉 技(市立池田病院消化器内科), 澤井 良之(市立池田病院消化器内科), 小来田 幸世(市立池田病院消化器内科), 厨子 慎一郎(市立池田病院消化器内科), 中原 征則(市立池田病院消化器内科), 松本 康史(市立池田病院消化器内科), 水本 塁(市立池田病院消化器内科), 大西 孝典(市立池田病院消化器内科), 牧野 祐紀(市立池田病院消化器内科), 倉橋 知英(市立池田病院消化器内科), 八木 麻衣(市立池田病院消化器内科), 入潮 佳子(市立池田病院臨床研究管理部), 藤井 真由子(市立池田病院臨床研究管理部), 菅 理恵(市立池田病院臨床研究管理部), 黒川 正典(市立池田病院消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎の新規治療法としてPEG-IFN/RBV/TVR併用療法が高い抗ウイルス効果が得られている.今回PEG-IFN/RBV/TVR併用療法における早期治療効果について検討を行った.【方法】2009年および2012年3月から6月に3剤併用療法を開始した1型高ウイルス量のC型慢性肝炎患者32例を対象とした(ウイルス量5.2-7.6LogIU/mL).男性13例女性19例で年齢は中央値64歳(29-71,65歳以上15例)であった.初回治療9例,再燃例18例,無効5例.TVR開始量は2250mg23例,1500mg9例であった.IL28Bは30例で測定し,TT/TG/GGが23/7/0例であった.ITPAは20例で測定しCC/CAが19/1例とほとんどがCCであった.【結果】HCV-RNA2W陰性化は13/32(40.6%),RVRは30/32(93.8%)に認めた.IL28B別RVRではTG症例7例全例でRVRが得られた.TVR1500mg開始症例9例全例でRVRが得られた.12WSVRは判定可能な12例中10例に得られており,再燃例の2例は5Wおよび6wで中止例であり,breakthrough症例は見られていない.TVRの治療開始12W以前の中止(3剤中止を含む)は12例に認め,中止理由はHb減少(3),消化器症状(3),全身倦怠感(3),Bilの上昇(1),皮疹(2)であったが,65歳以上の症例に多く認められた(65歳以上7/15,46.7%,65歳未満5/17,29.4%).全例に血中Cr,UAの上昇を認めたが,TVRの減量ないし中止,十分な水分摂取,XOD阻害剤の投与等で治療の継続は可能であった.【考察・結論】PEG-IFN/RBV/TVR併用療法において,高いRVR率が得られた.しかしながら,65歳以上の高齢者ではTVRの中止も多く1500mgからの開始,開始12W以内のRBVの早期の減量,腎障害に対する対策などが必要と考えられた.
索引用語