セッション情報 | ポスターC型肝炎4 |
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タイトル | P-348:PegIFN/Ribavirin/Telaprevir併用療法における治療早期のウイルス反応性の検討 |
演者 | 中根 邦夫(市立秋田総合病院消化器・代謝内科) |
共同演者 | 渡辺 大亮(能代山本医師会病院), 津田 聡子(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 石井 元(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 住吉 明子(能代山本医師会病院), 山田 育弘(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 大野 秀雄(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 吉田 達哉(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 辻 剛俊(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 小松 眞史(市立秋田総合病院消化器・代謝内科) |
抄録 | 【目的】テラプレビル(TVR)を用いた3剤併用療法では2剤併用療法と比較して,早期にHCVRNAの陰性化が認められる.今回我々は治療開始1週後のウイルス量を測定し,ウイルス減少に寄与する因子を検討した.【方法】対象は2012年1月から8月までに当院および能代山本医師会病院で3剤併用療法を受けた1型高ウイルス量C型慢性肝炎患者55例(男性29例,女性26例,平均年齢61.4歳,平均ウイルス量6.4LogIU/ml,前治療歴 初回18例,再燃18例,無効19例).宿主側の因子とウイルス側の因子を調べ早期のウイルス反応性に寄与する因子を検討した.【成績】IL28B Major 36例,Hetero 18例,不明1例であり,Core 70AA wild 27例,mutant 27例,不明1例であった.HCVRNA陰性化率は1週後12.7%(7/55),2週後36.4%(20/55),3週後51.9%(28/54),4週後86.8%(46/53),8週後96.0%(48/50)であった.1週後のウイルス減少率はIL28B変異別ではMajor 4.64LogIU/ml,Hetero 4.44LogIU/mlであり,両群間で有意差を認めなかった.Core 70AA変異別ではwild 4.71LogIU/ml,mutant 4.42LogIU/mlであり,両群間で有意差を認めなかった.テラプレビル投与量別では1500mg群4.36LogIU/ml,2250mg群4.61LogIU/mlであり,両群で有意差を認めなかった.男女別では男性4.60LogIU/ml,女性4.50LogIU/mlであり両群間に有意差を認めなかった.年齢別では65歳未満4.65LogIU/ml,65歳以上4.49LogIU/mlであり,両群間で有意差を認めなかった.【結語】3剤併用療法では治療早期にウイルス陰性化が認められた.治療開始1週後のウイルス減少率に影響与える因子としIL28B,core 70AA,年齢,性別,テラビック投与量を検討したがいずれも有意差を認めなかった.いずれの因子も以前より効きにくいとされるタイプで1週後RNA減少率が低く,今後さらに多数例での検討が必要と考えられた. |
索引用語 |