セッション情報 ポスター

C型肝炎4

タイトル P-349:

C型慢性肝炎に対するPeg-IFN+Ribavirin+Teraprevir 3剤併用療法における治療早期の抗ウイルス効果―Peg-IFN+Ribavirin 2剤併用療法との比較―

演者 杉原 潤一(岐阜県総合医療センター消化器内科)
共同演者 清水 省吾(岐阜県総合医療センター消化器内科), 中村 みき(岐阜県総合医療センター消化器内科), 丸田 明範(岐阜県総合医療センター消化器内科), 長谷川 恒輔(岐阜県総合医療センター消化器内科), 若山 孝英(岐阜県総合医療センター消化器内科), 山内 貴裕(岐阜県総合医療センター消化器内科), 安藤 暢洋(岐阜県総合医療センター消化器内科), 大島 靖広(岐阜県総合医療センター消化器内科), 岩田 圭介(岐阜県総合医療センター消化器内科), 芋瀬 基明(岐阜県総合医療センター消化器内科), 天野 和雄(岐阜県総合医療センター消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎(セロタイプ1,高ウイルス量)に対するPeg-IFN+Ribavirin+Teraprevir併用療法(3剤併用療法)における治療早期の抗ウイルス効果について,Peg-IFN+Ribavirin併用療法(2剤併用療法)と比較検討した.【対象と方法】3剤併用療法が導入された33例(年齢61.2歳,男性15例,女性18例,初回治療9例,前治療再燃24例,HCVRNA量6.7 LogIU/ml),2剤併用療法が導入された315例のうちセロタイプ1,高ウイルス量で,治療開始時からRT-PCR法でHCVRNA量が測定された82例(年齢60.2歳,男性37例,女性45例,HCVRNA量6.3 LogIU/ml)を対象とし,治療早期のHCVRNA減少量や陰性化時期を比較検討した.【成績】1)2剤併用療法例:HCVRNA平均減少量は2週2.2,4週3.3,8週4.2 LogIU/mlで,累積ウイルス陰性化率は2週2.4%,4週12.2%,8週30.5%,12週46.3%であり,SVR率は51.2%であった.2)3剤併用療法例:HCVRNA平均減少量は2週5.4,4週6.1,8週6.2 LogIU/mlで,累積ウイルス陰性化率は2週16.7%(5/30),4週86.7%(26/30),8週100%(28/28),12週100%(25/25)であった.またRibavirinとTeraprevirを減量開始した12例(全例女性,年齢62.3歳,体重51.8kg,Hb濃度12.3g/dl,HCVRNA量6.7LogIU/ml)のHCVRNA平均減少量は2週5.6,4週6.2,8週6.3 LogIU/mlで,累積ウイルス陰性化率は2週10.0%(1/10),4週90.0%(9/10),8週100%(9/9)であった.【結語】C型慢性肝炎(セロタイプ1,高ウイルス量)に対して,3剤併用療法は,2剤併用療法に比してとくに2,4週後のウイルス減少量が顕著で,4週後までのウイルス陰性化(RVR)率は極めて高率(86.7%)であった.またRibavirinとTeraprevir減量開始例でも通常量開始例と比較してウイルス減少量や陰性化時期に差はみられなかった.
索引用語